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19.日本の大学と韓国の大学の違い

今回の記事は自己紹介の続きとして、
韓国の大学に入学した1年半後に、
日本の大学に1年間交換留学した頃の話を書きたいと思います。
※内容は2010年前後の情報かつ、私の主観が入っているため偏りがある可能性があり、現在と異なる可能性もあります

自分の記事を読むのが初めてだという方は、
こちらの自己紹介も合わせて読んでもらうとより理解できると思います。

日本と韓国の大学両方を通う中で感じた違いを、
様々な観点で説明したいと思います。

授業内容の違い

日本と韓国の大学の授業内容の違いについて、
自分の感じたことは下記の2点です。

1、日本の大学は面白い授業が多いが、
韓国は「〇〇原論」の様な課題授業が多い。
(全体に対する割合)
2、日本の大学は想像力を生む授業が多い
(一つの答えを考えさせるのではなく、
答えのない問いを与え考えさせる授業が多いと感じた)

1、についてですが、
日本では韓国の大学での単位認定上限の関係から、
必修科目的な授業はあまり選択せず、
自分の興味のある授業、好きな授業を選択したという前提はありますが、
それを加味しても、日本の大学では面白そうな授業、想像力を掻き立てるような授業が多かったと思います。
(交換留学先の大学の色もあるかもしれません)

一方で、
韓国の大学は基本的に、
○○概論、○○本論の様な硬い授業がつまらない授業が多かったです。

学生の違い

次に日本と大学の学生の違いについて話したいと思います。

自分が感じた違いは下記の点です。

1、日本の大学生は勉強しない学生が多いが、韓国の大学生は見ない鬼の様に勉強しまくる
2、日本の学生のバイト先は多種多様だが、韓国の優秀な学生のバイトはほとんどが家庭教師
3、優秀な学生が多い
4、軍隊に行って帰ってくると心身ともに強くなって帰ってくる
5、ゼミはないがはないがトンアリというサークルの様なものがありそのなかで教授などもついたガチめのサークルがありそれが日本で言うサークルにあたる(と思ってる)
6、韓国である授業の受講生の中に普通に北朝鮮からの脱北者がいて驚いた
7、韓国の場合、上述の徴兵や、留学、インターンが当たり前のため8年ほど在学している人が多く、留年を長くする人も多いためこの人何歳だ?どうみてもおっさんという1年生もいました

1、についてですが、韓国の大学生はめちゃくちゃ勉強します。

特にテスト前になると3日間図書館に泊まり込みして勉強したりします。
えげつないです。

自分は言語的に韓国学生に対しハンデがありましたが、
そもそも勉強時間ですら勝てないのでどうしようもありませんでした。。。

唯一自分が勝負できたのは統計、会計系の計算問題は言語関係ないので語学に勝負できましたがそれ以外は歯が立ちませんでした。

2、アルバイトについてですが、
韓国は飲食店のスタッフ等通常のバイトは時給がめちゃくちゃ安く当時は300円位でした。

そのため、自分の周りの韓国の学生は時給の良い家庭教師をやっていました。

日本はご存知の通り、飲食店、コンビニでも東京だと時給1000円前後稼げるので、そのような一般的なアルバイトする学生も多いですよね。

3、についてなのですが、
これは日本と韓国の就活市場の違いにも理由があります。

日本は新卒採用はポテンシャル採用が主流で、
即戦力にならないような人材を採用してから戦力になるように育成するという文化がありますが、
韓国含め海外では新卒採用でも即戦力採用が多いです。

韓国も基本的には新卒でも即戦力採用になるため、
学生期間中に半年~1年の中長期インターンをほとんどの学生がやります。

私がいた企業戦略のクラスだと戦略コンサルティングファームに半年インターンしてたという人も何名かおり、その中で成績は相対評価なのでみんな必死にアウトプット出そうと努力してました。

また、私の通っていた大学では、
多くの学生が交換留学又は休学して海外の大学に留学し、
母国語以外に英語や多い人はそれ以外の言語まで話せる人が多かったです。

資格についても、韓国の上位大学だと例えばTOEIC900点以上は当たり前といった感じです。

このような就活市場の違いにも起因し、
韓国の学生は優秀な学生が多かったです。

大学の環境の違い

次に日本と韓国の大学の違いについて話したいと思います。

自分が感じた環境の違いは下記の3点です。

1、韓国の大学は坂が多いので歩くの疲れる。
2、ソウルの大学でも大学の敷地面積が大きいところが多いので歩くの大変だが、仕方ないでバスが走ってることが多い。
3、韓国の大学は図書館が24時間営業のところが多い

1、についてですが、
私の通っていた大学は元々山だったところを開拓して作ったため、
坂道が多いのですが、他のソウルの大学も同じように山を開拓して作った大学が多く、学内に坂道が多い様に感じました。

2、日本でも筑波大等敷地面積が多い大学がありますが、
東京の都心のキャンパスでそこまで大きい大学は無いと思います。

【ソウルの大学キャンパス広さランキング】
第1位 ソウル大学(約143万㎡)
第2位 延世大学(約99万㎡)
第3位 高麗大学(約64万㎡)
【東京の大学キャンパス広さランキング】
第1位 法政大学 多摩(82.4万㎡)
第2位 国際基督教大学 三鷹(62万㎡)
第3位 中央大学 多摩(51.8万㎡)

※注意点としては、韓国と日本の国土がそもそも3.5倍くらい違います。(日本: 377,974.17km2/韓国:100,339km2)そこを加味すると韓国の大学がどれだけ広いかわかると思います。

参考までにソウルと、東京の大学のキャンパスの広さランキングの記事を貼っておきます。

3、については特に説明必要ないかもしれませんが、
韓国の大学生の方が学習時間が長く、
長時間勉強できる場所を確保する必要があるため、
図書館を24時間営業している大学が多いのだと思います。

テスト前、テスト期間中になると図書館はびっしりになり、女性は帽子を被る人が増えます。その理由は図書館で寝泊まりしたり、徹夜で勉強する人が多いからです。韓国の女子大生は化粧しなかったり、寝泊まりして勉強して風呂入らない時は大体帽子かぶってます。

以上になります。

いかがでしたでしょうか。

少しでも皆さんの役に立つ、興味深い事があればうれしいです。

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