いとおしい日々が胸を打つ…【予告編】解禁!🎬✨
今回解禁された本予告は、物憂げに煙草を吸うエリザベート(シャルロット・ゲンズブール)の姿と、部屋に響く深夜ラジオのパーソナリティー、ヴァンダ(エマニュエル・ベアール)の落ち着いた声が印象的なシーンから始まる。夫が家を出て行き途方に暮れるエリザベートは、ティーンエイジャーの子供たちとの会話もぎこちない。
新しく見つけたラジオ番組の仕事で、出会った家出少女・タルラ(ノエ・アビタ)を家に招きいれるエリザベート。出て行った夫との関係を整理しきれずに「惨めよね」と涙をみせるエリザベートに「そんなことない」と優しく声を掛けるタルラの姿や、映画館に忍び込んではしゃぐマチアスとジュディット(メーガン・ノータム)、タルラの様子――ともに暮らすうち、お互いに歩み寄り、支え合うようになっていく4人の生活が繊細に、そして生き生きと映し出される。
ある日、エリザベートとマチアスが共に帰宅すると、マンションの前に倒れ込むタルラの姿があった。「ごめんなさい」と謝るタルラを「自分を大事にしなきゃ」と抱き寄せるエリザベート。タルラの身になにがあったのか、彼女の抱える思いとは…?
7年の間に「家族」それぞれが自らの人生を見つめ直し、前に進んでいく姿が観る者の心を揺さぶる――。
本作には、フランソワ・ミッテランの当選に沸き立つパリの風景や、『午前4時にパリの夜は明ける』というタイトルの背景に映るエッフェル塔の映像など「1980年代、パリ」を彷彿とさせるアーカイブ映像や映画作品の引用が多くみられ、眠れない夜を過ごす人と人を繋ぎ、優しく包み込む「深夜ラジオ」とともにみどころのひとつとなっている。
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