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12/23(土)実施!『PERFECT DAYS』公開記念舞台挨拶!

舞台挨拶が実施された TOHO シネマズ シャンテは、1988 年にヴェンダース監督の 『ベルリン・天使の詩』が 30 週にもわたるロングラン上映で⼤ヒットを記録した記念すべき映画館。
ヴィム・ヴェンダース監督も特別な思いがある場所で、役所広司、柄本時⽣、 中野有紗が、満員の観客からの温かい拍⼿に迎えられ登壇した。

この映画にいろんな所に連れて⾏ってもらい旅している感じがします。

数々の映画賞を受賞し、世界中の映画祭を席巻している本作に関して、主⼈公の平⼭を演じた役所は「この映画にいろんな所に連れて⾏ってもらい旅している感じがします。この映画の⽣まれ故郷の⽇本で上映が始まったということで、まだまだ続く旅に連れて⾏ってくれる楽しみがある⼀⽅で、映画が⼀⼈歩きして⾊んな国でお客さんを楽しませてくれるのかと思うと、少し寂しい気持ちもあります」と本作を我が⼦のように思う親⼼を吐露した。

平⼭の同僚・タカシを演じた柄本は、役所との共演について「⽗から『役所はうまいぞ〜』とよく⾔われていて。その意味を少しでも理解できればいいなと(お芝居を)⾒させていただいて、濃密な時間でした」と家族とのエピソードを披露。
柄本の⽗とも交流の深い役所 は「お⽗さんからよく育ててもらいましたね。ちゃんと先輩を⽴てるところも本当に⽴派だと思います」と会場の笑いを誘いつつ、「⼦供の頃からよく知っているので、良い役者さんになったと思います」と柄本との共演を振り返った。


18歳の新星の存在感に太⿎判!!

本作が映画初出演となる、平⼭の姪を演じた中野は、出演が決まった時の気持ちについて「⾃分の⼈⽣でこんなことが起こるとは思わなかったので、驚きや責任の⼤きさ、重圧も感じたりと、⾊んな感情が混じっていました。
役所さんはとってもお優しい⽅で、私が初めての現場でも役に集中して落ち着いて演じられたのは、役所さんのおかげだと思っています」と明かした。

対して役所は、「本当に新鮮な⼥優さんだったので、このリアリティが脅威というか。⾃分の俳優の垢がバレちゃうんじゃないかととドキドキするくらい純粋で、とても良い⼥優さんだと思いました」と 18歳の新星の存在感に太⿎判を押した。

待ち時間と本番の境⽬が無いくらい⾃然に始まるのがとても⼼地よかった

平⼭の役作りについて尋ねられると役所は「今まで⾒たことのないような美しい脚本があったので、それをできるだけ読み込んで、台本に書かれていない部分と感じるものを探していくという作業と、実際の THE TOKYO TOILET の実際の清掃員の⽅に清掃の仕⽅を⼆⽇間くらい教えてもらいました」と振り返った。

さらに「今回はカメラマンと監督がドキュメンタリーのように撮っていたので、カメラを意識する余裕もないくらいで、こういう撮影の仕⽅もあるのだと良い経験になりました。
とにかく⾃由にやってごらんと、待ち時間と本番の境⽬が無いくらい⾃然に始まるのがとても⼼地よかったです」とヴェンダース監督ならではの世界観の撮影⽅法を明かした。

中野はヴェンダース監督とのやりとりについて「私は何もかもが初めてで、すごく不安でしたが、ヴェンダース監督はありのままの私を受け⼊れてくださったような気がして。
撮影が始まる前の顔合わせで、『ニコという役はこの物語にとって重要な役なんだよ』と⾔っていただいた時に、まだ何者でもない私にもそうやって相⼿を信頼して託してくださる、堂々とした、⼤樹のような温かさを持った⼈なんだ と感じました」と本作で監督と築き上げた信頼関係を垣間⾒せた。


キャスト3名のルーティーンとは・・・?

また、毎⽇決まったルーティーンをこなす本作の主⼈公・平⼭にちなみそれぞれのルーティンに尋ねられると中野は「朝に⻑時間歩くこと。⾃分の好きな⾳楽を聴きながら、なんとなく歩くだけでも 1 ⽇が明るくなる気がします」と、
役所は「パンデミック以降はうがい⼿洗い、マスク。おかげでずっと⾵邪も引いてないし、健康です」と回答。
⼀⽅で柄本は少し悩んだあと、「起きたらだいたい喫茶店に⾏ きますね」と⾔うや否や、「親⽗と⼀緒じゃん︕笑」と役所から鋭いツッコミが。
「そうなんですよ…」と肯定しつつ、「あとは寝る前に好きな映画のラストシーンを観ます。ラストだけをみて思い出す作業をしているんです」と⼀⾵変わったルーティーンも明かした。

舞台挨拶の終盤にはヴィム・ヴェンダース監督から⽇本のキャスト・観客に向けたコメント動画を上映。動画内で「この映画はアカデミー 賞の⽇本代表に選んでもらえたんです。幸運を祈っていてください︕」と呼びかける監督に対し役所は「すごいクリスマスプレゼントですね。
監督は⾃分がドイツ⼈なので、(アカデミー賞⽇本代表に)選ばれることに障害があるのではと気にしてらっしゃって。最初に選ば れたのを聞いたときに、ものすごく喜んで、ホッとしてらっしゃいました。
そういう⼼優しい監督です」と、昨⽇国際⻑編映画賞のショートリストへの選出も発表され、ますます期待がかかるアカデミー賞への思いを明かした。

ヴィム・ヴェンダース監督から少し早いクリスマスプレゼント!!

締めの挨拶で中野は「この作品は、⽇常に溢れている⼩さな幸せを、繊細に美しく描いた作品だと思います。この作品を⾒てくださ った皆様の⽇常に落ちているような気づきを⾒逃さないようなきっかけになる映画になったらと思っています」と語りかけ、
柄本は「ヴィム・ヴェンダース監督が⽇本で撮って、こうして公開されることは本当にありがたいことだと思っています。ぜひ⾊んな⽅に⾒てもらいた いです」と本作の成り⽴ちを振り返った。
役所は「この作品を気に⼊っていただけたら、⻑く愛していただける作品になるよう、街や電⾞の中で”『PERFECT DAYS』、⾯⽩かったよ”とささやいていただけると嬉しいです」と最後までチャーミングに観客に呼びかけ、和や かな雰囲気でイベントを締めくくった。

『PERFECT DAYS』は12/22(金)より絶賛上映中!!
公式HP(PERFECT DAYS 公式サイト (perfectdays-movie.jp)


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