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母の心配事



私の母は末期の胃がんでした。
(初めて私のnoteを読んで下さっている方は、マガジン「母の記録」にて、これまでに母と私達家族に起こった出来事を記していますので、よかったらそちらの方も読んでみて下さい。)



2024.1.25
お見舞いに来てくれてたダンナとお義母さんが帰った後、父も一度家に帰ると言って病院を出た。それから少しして、母は目を覚ました。


私『〇〇(ダンナの名前)とお義母さんがお見舞いに来てくれてたとよ。お母さんに声かけたけど、起こさんでよかよ…って、お義母さんが言ってくれたけんもう起こさんやった。』


母『わざわざすみません、って言っといて。』


私『うん、言っとく。』
と言うと、母の目がキョロキョロ動いたので、


私『お父さんなら、一回家に帰るって言って帰ったよ。』
母は、私の言葉に小さく頷いて返事をした。


父がいない事を確認し、それから、通帳や印鑑が置いてある場所や、光熱費などの支払い方法を説明し出した。喋るのも辛い状態なので、私は聞き逃さないようにスマホにメモりながら母の話を聞いた。


母『お父さん、いっちょん分からっさらんけん、〇〇(私の名前)、ごめんばってん覚えとってくれんね。』と言った。


私『分かった、大丈夫やけん心配せんちゃよかよ。』
と言うと、母は深く息を吐いた。



コンッ、コンッ、コンッ
『〇〇さーん、体調の方はどげんですか?マッサージに来ましたよ。』
リハビリの先生がマッサージに来てくれた。


『あら、娘さんが来てくれとらすげな、よかやんねぇ。』とリハビリの先生が言うと、母は、はいと返事をした。

マッサージが終わるとリハビリの先生に、マッサージが気持ち良くて痛みが和らぐと母が言っていた事を伝えた。

母は気持ち良さそうな顔をして『疲れたろ…。気持ち良かった、ありがとうございます。』とお礼を言った。


それからすぐ父が戻ってきたので、私は仕事があるため病院を後にした。




また明日、母に会いに病院へ行きます。



#母 #胃がん #末期がん #緩和

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