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お盆と精進料理と日本ワイン

京都の送り火をテレビで見ながら記事を書いています。今年はコロナで京都の大文字焼は点になると聞いていました。点火されたのは確かに大という文字にはなっていませんでしたが、心の目で見ると大の字が見えるような気がします。送り火はお盆の大切な行事、中止にならなくて本当に良かったです。

今年はコロナ禍の2020年という特別な年だったせいか、いつもよりもご先祖様に思いを馳せるお盆となりました。

いつも飲むリエなのですが、久々に料理人に変身。

この間、和食教室で習った精進料理を何点かつくりました。

お盆の時期はご先祖様への感謝、慰霊とともに、餓鬼道供養もこめて精進料理をつくりお供えするそうです。肉、魚を使わないことはもちろん、五葷(ごしん)と呼ばれるニンニク、玉ねぎ、にら、ねぎ、らっきょうも使いません。

精進料理は日本料理の中で一番格が高く、一番難しいそうです。

だしに鰹節を使えないので、味の範囲が狭く、しっかりアクをとって塩で味を決めていく必要があり、確かに、難しかったです。

味の決め手の精進だしは、羅臼昆布と干し椎茸でひいていきます。

献立は本膳として、飯椀、汁物、中猪口(漬物皿)、平皿(煮物)、坪(なますなど)で組み立てていきます。

今回つくったのは

坪 枝豆豆腐
平 茄子の揚げびたし
汁 冬瓜の袱紗みそ仕立て
飯 白米

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いや、難しいです。見た目は地味だし、味もなかなか決まらない。。。自己採点は40点でした。普段、いかにかつおだしのうまみに頼っているか、お肉やお魚などで華やかさをだしているか実感しました。

合わせたワインは日本のワイン。

<ワイン> フェルミエ アルバニーニョ2019
産地:日本 新潟県
タイプ:白 辛口
ぶどう品種:アルバリーニョ
コメント:ほんの少しくもりがみられるレモンイエローの色合い。レモンなどの柑橘の香りに、白桃のような甘やかさも感じられます。酒質はしっかりしていて、酸はきっちりあるのですが、シャープではなく、まろやかさがあります。和食と合います。
値段:6,300円(税別)
ワイナリーでは売り切れ

ワインはなかなかよかったです。でも、買えないんですよね。。。日本の美味しいワインは本当に入手困難です。

料理があまりに自己採点が低いので、デザートにずんだ餅をつくってみました。こちらは私が古神道にもとづく生き方を学んでいる、”ゆにわ”のちこさんのYouTubeをみてつくりました。

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じつはずんだ餅ってあまり好きじゃなかったのですが、もちもち白玉のずんだ餅、自分でつくってみたら、こちらはめちゃくちゃおいしかったです。枝豆をつぶすところがちょっと雑になってしまったのが、反省点ですが、白砂糖を使わない甘さも自分で調整できて、95点のできでした。

帰省ラッシュもない2020年のお盆、はじめて自分のご先祖様を意識し、精進料理をつくった忘れられないお盆となりそうです。


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