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SNSに昔のことばかり自慢げに書いて憂さを晴らすような老人にはなりたくない

 高田純次さんの名言「歳とってやっちゃいけないことは、説教、昔話、自慢話」が、最近、身に沁みています。

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 SNSのタイムラインを読んでいると、私と同じぐらいの年齢の人たちが、若い人たちの行動を取り上げて「いかがなものか」という意見とも愚痴ともつかないポストをしているのをよく見かけます。「まったくもって今の若いモンはけしからん」――老人の常です。こういうのを見ると自分がフォローしている人たちの多くが(私も含めて)いよいよ老境に差し掛かってきたのを感じます。

 気持ちはよく分かるのですが、そういうことばかり書き散らかしていると、考え方がどんどん老いていくような気がします。自分が新しい考え方、感覚、価値観に「ついていけない」人間になってしまうような気がするのです。

「それでいいじゃないか、何が悪いんだ」というのなら別ですが、私は残りの人生もう少しのあいだ若い人たちと楽しく会話をしながら暮らしていきたいのです。

 そこで、これからSNSには過去の話ばかりをあーだったこーだったとばっかり書かずに、できるだけ現在と未来のことを書いていこうと思います。

 若い人たちのように10年、20年、30年後の夢や目標を書くのは難しくなってきたかもしれませんが、私にだって未来はちゃんとあります。3日後だって、3カ月後だって、3年後だって、れっきとした未来です。そこに向かってこんなことを考えている、あんなことを心配していると言ったことを考えたり書いたりして、元気に今を生きていきたいです。

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 先日、海外赴任が決まったランニング仲間の送別会がありました。赴任期間は5年間だそうです。5年後、彼が帰国する頃には私は還暦を超えています。その時の体の具合によってはもう走ることを辞めてしまっているかもしれません。

 そこで、5年後に友人が帰国した時にまた一緒に走ることを目標にランニングを続けることにしました。そしてその思いを忘れないように、ランニング・シューズにサインをしてもらいました。5年後にこのシューズを履いて大阪城の周回コースを彼や仲間たちと走れますように。

意外と様になってるサイン

 ことほど左様に、5年後という未来の目標をたった一つ設けただけでランニングが楽しくなります。かつてほど速くは走れないし長い距離や時間はキツくなるでしょう。それでも「5年頑張ろう」と言うだけで元気が出るので不思議です。

 facebookに、この「5年後の約束サイン入りシューズ」について書いたらたくさん「いいね」がもらえました。若い人が胸に抱く熱くて大きな夢とは比べ物にならないくらい、小さくて些細な望みではありますが、これからもこんな風に未来のことを書いていければいいなと思っています。🍌

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