文章力を上げたい人にオススメの本
文章力の基本 - 阿部 紘久 (著)
「ブログやnoteで、カジュアルに発信したい」「けどテキトーではなく最低限の文章力は欲しい」、そんな方にオススメ。
サブタイトルのとおり「77のテクニック」が、そのまま各見出しになっています。しかも各内容は独立しているので、気になった部分だけをつまみ食いできる。
要点が短くまとまっているから、ダメ出しがストレートに刺さる。個人的にもっともダメージ喰らったのはこれ。
「なぜなら」「理由としては」なども省く
かなり使っていたので、衝撃的。。たしかに省いても成立する……。
他にも
「両立する」か、「両立させる」か
何でも「ことで」でつながない
など、ドキッとするポイントが山ほどあります。
そりゃ「基本」と名付けられた本ですから、手練れの方すればどれも当たり前かもしれません。
しかし自分のようなバンドマンからすると、この本一冊読むか否かで、書く文章の仕上がりは相当変わってくるでしょう。
あ、むろん「もう全内容マスターした」とは言ってません。なんなら話し言葉は本書では否定的に扱われていますが、相変わらず多用しています。その方が書きやすいから。
省略できるのを承知で、「なぜなら」と平仮名を使う場面もあるでしょう。前後の文章で漢字やカタカナが続いていたら、それで読みやすさが変わる。
「分かっていて破る」のと「何も知らず破る」のは、違うんじゃないかと。守破離的な。
「文章を書く際の選択肢」を知り、そして自分が「どの選択肢をチョイスしているのか」を把握する。そのために役立つ本です。
自分はどんな球種を投げられるのか。投げてきた球はストレートなのかカーブなのかフォークなのか。
そもそもストライクゾーンだと思っていた場所が、ゾーン外かもしれません。
巷でよく見かける「ワンセンテンス・ワンメッセージ」「改行が大事」「文章は短く」……。「そういうのはもう見飽きた!」という方にこそオススメ。より細かくかつ冷徹な指摘に、出会えます。
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