![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85793021/rectangle_large_type_2_4e36b7df35ab736a63e6c9080ae971a2.jpeg?width=800)
なぜ新しくベースインストプロジェクトを始めたのか
「十年一剣を磨く」という言葉を信じて、10年間バンドを続けてみた。たしかに継続によって得られたものはあった。
けど同時に、限界を感じたのも事実。例えば、今より10cm高く跳ぶことはできそうでも、100cm高く跳ぶのは非現実的だと知った感覚。子どもの頃は「宇宙まで跳べる」と思っていたかもしれないけど。
いまだに始動1年目の2011年と同じ問題、メンバーチェンジに悩まされている。経験(時間の経過)はそれを解決してくれなかった。つまりバンド運営に関して、自分に何かしらの能力が欠けていることが、この10年で逆説的に証明された。
もちろんだからといってバンドを辞める気はないし、むしろまだギラついている。半年前にやった、メンバー脱退前のライブで、お世話になっているライブハウスのスタッフさんから、「ビトクが一番ギラついていて良かった」と言われた。
来たる10月22日にやるSBTW史上初のワンマンは、必ずソールドアウトさせる(チケットもう取ってるよね?)。新曲のマスター音源、すでに手元にある。今後コラボする外タレもたくさん決まっている。YouTubeの登録者数も伸び続けて、1万人まであと少し。
SBTWで、見合うだけの評価を得たなんて一度も思ったことはない。別に他人からの評価のためにやってないけど、こういうカッコつけ台詞は、他人からの評価を充分得た上で言わないと虚しい。だから少なくとも見合うだけの評価を得るまで、SBTWは変わらず続けます。
・・・じゃあなぜ今さらNevrness(新しいプロジェクト)を始めたのか。なぜベースインストなのか。
きっかけは、年始に公開されたIbanezのデモンストレーション動画。
ありがたいことに現在34万回再生、コメントもたくさん。国内はもちろん、海外からも「動画を見てベース買ったぜ!」とメッセージをいただく。
イタリア産デスコア
— ビトク@ベーシスト (@Bitoku_Bass) July 24, 2022
The Silence Between Usのベーシストからメッセージがきた
当方のデモ動画を見てBTB805MSを買ったとのこと😌
曲強くて良い意味で見た目裏切ったし、次のライブはFleshgod ApocalypseのO.Aらしい…!
こういう報告はいつも嬉しいですね🥇 pic.twitter.com/stMZQPsjv9
嬉しいメッセージ😊
— ビトク@ベーシスト (@Bitoku_Bass) July 29, 2022
5弦もカッコいいな〜😍 pic.twitter.com/J84j7nIn9W
そんな中で、とある種類のコメントが、自分の好奇心を突き動かした。
![](https://assets.st-note.com/img/1661826910449-vXqpcWhDI5.png)
「これはなんて曲?」「アルバム1枚分聴けるぞ」など、曲にフォーカスしてくれたコメントの数々。
もともと動画のためだけに書き下ろした曲で、プロジェクト化する発想は無かった。けど、反応をもらって気が変わった。「じゃあマジでアルバム作ってみるか🤔」って。
※むろん厳密には細かい理由も色々ありますが(国内では同じようなことやっている人がいない、とか)。そういう戦略的な視点は別のnoteで書きました。
ともかく新しい6弦ベースを触っていると創作意欲が高まり、純粋にベースが楽しい。「ライブでの再現性が…」とか「メンバー集めなきゃ」的な世界線から抜け出して、ピュアに「ベース最高!」という気持ちになれる。
その勢いのまま、20曲作ってレコーディング。
こうして1stアルバム'Reorient'は完成した。
リリースは来たる9月7日。
![](https://assets.st-note.com/img/1661829639965-LjGrRPCVGL.jpg?width=800)
もちろん全てを1人でやったわけではなくて。アートワークはシンペイさん、ドラム監修はスーパードラマートシヤ君、動画撮影はリョウ君の力を借りて形になっています。
アルバムからは先行で3曲公開。1stシングルを用いたデモンストレーション動画は、早くも10万回再生突破。
プロジェクトを始めようと思ったきっかけこそ外部的な要因だったけれど、アルバムを作ってみて気づいたね。「これ俺がもともとやりたかったことじゃん」って。
Sailing Before The Windを始めた理由と同じ。自分の聴きたい音楽が無かったから、作る。つまり、「こんなベースインストアルバムがあったら良いな」と思って作った。
ベーシストのソロアルバムって、なぜかボーカルやシンセ、謎の打ち込み音とか入りがち。ベース以外の楽器もガンガン鳴りがち。
たまにベース1本のみの作品に出会っても、曲展開のスリリングさや攻撃力が無くて、物足りなさを感じる(そのためにドラムはやはり必要)。もしくはテクニカルかつエッジがあっても、アルバムを聴き終わった後にメロディが1つも残らない。
もちろんそういうのが好きな人もいるだろうし、いうて僕自身好きな作品もあるので、否定ではありません。
ただ"僕の理想としては"、最小編成かつギラついたベースインスト作品が聴きたい。でも全然見当たらない。だから自分で作った。そういうわけです。
全曲6弦ベースとドラムのみの、超ピュアベースインストアルバム。
https://nevrness.bandcamp.com/album/reorient
言わずもがな発売日にサブスクで聴けるようになるんですが、とても良いアルバムなので、2枚目3枚目と続けられるよう、サポートしてくれたら嬉しいです。アルバムの反響が多ければ、フィジカル(CD)も出せるので。
バンド10年やって、結局レーベルや事務所つかず、一切後ろ盾がない状況。でもIbanezだけは、自分をセレクトしてくれた。俺はそれに、ベースで恩返ししたいと思っています。人生他に続けてきたものはないから、これで戦うのみ。
Nevrness
各種ストリーミング: https://linkco.re/FU8nY6Qm
Bandcamp: https://nevrness.bandcamp.com
Official Tabs: https://nevrness.bandcamp.com/merch
Instagram: https://www.instagram.com/nevrness
Twitter: https://twitter.com/nevrness
ご感想はTwitterでシェアしてくださると嬉しいです! https://twitter.com/Bitoku_Bass