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2022ー23 プレミアリーグ 第16節 トッテナムvsリーズ 備忘録記事

トッテナム4-3リーズ

得点者(TOT)
25' 10ハリー ケイン
51' 33ベン デイビス
81' 30ロドリゴ ベンタンクール
83' 30ロドリゴ ベンタンクール

得点者(LEE)
10' 10クリセンシオ サマーヴィル
43' 19ロドリゴ
76' 19ロドリゴ

両チームのフォーメーション

ハイライト

 ワールドカップ前最後のリーグ戦となったこの試合。前節、リヴァプールに敗れたトッテナムは、ここ2試合劇的な勝利を収めているリーズと対戦した。

 この試合は久々に3ー4ー2ー1にフォーメーションを戻しての試合。そして、怪我から復帰したクルゼフスキとリシャルリソンがシャドーでスタメンに入った。

 序盤からリーズの縦に速い攻撃に苦しむ展開。開始10分にゴールキックから押し込まれると、ラストパスに抜け出したサマーヴィルにGKとの1vs1を決められ失点してしまう。

 ホームでの連敗を避けたいトッテナムはクルゼフスキの裏抜けからチャンスを多く作る。WBのエメルソンがリーズのストライクを引っ張りだし、その裏にクルゼフスキが走る形で何度かチャンスを作っていた。

 左サイドでもクルゼフスキが関わってくるシーンも見られた。その場面では、ショートパスで繋ぎ抜け出したデイビスの折り返しをエメルソンがシュートを打つも枠を大きく外れてしまう。

 対するリーズも再三チャンスを作る。裏に抜けるロドリゴに手を焼くシーンもあったし、ライン間で受けてから前を向けるアーロンソンもかなり面倒だった。そこからスルーパスに抜け出すサマーヴィルに再び決定的な場面を作られるがロリスがセーブしている。

 それでも迎えた前半25分。右からのコーナーキックからメリエがパンチングしたボールを拾ったケインがトラップから豪快にシュートを決めて同点に追い付く。

 しかし、前半の終盤。コーナーキック崩れからセカンドボールをクリステンセンが頭で繋ぐと、最後は背後に抜け出していたロドリゴに強烈なシュートを決められ勝ち越しを許す。前半は1ー2とビハインドで折り返す。

 トッテナムは後半もクルゼフスキのサイドからチャンスを作る。51分にはスローインからのリスタートにいち早く反応したクルゼフスキがサイドを抉って折り返すと、DFに当たったこぼれ球をデイビスが蹴り込み再び同点にする。

 その後はドハティ、サンチェス、ビスマを入れてフォーメーションを3ー5ー2に変更。ケインとクルゼフスキが2トップを組んだ。また、右HVで入ったサンチェスがボールを持ち運んだり、ボールを出してから味方を追い越すなど、積極果敢に攻撃参加をしていた。

 しかし、76分。中盤でベンタンクールがファウル気味に潰されると、カラバオカップ同様にトッテナムの選手の足が止まる。その流れから、プルアウェイでマークを外したロドリゴに強烈なシュートを決められ2ー3となってしまう。

 リーズはこのリードを守るためにロカを下げてエイリングを投入。5ー4ー1で守る選択に出る。

 ただこのままでは終わらない。ハーフコートでの展開を続けると、デイビスのサイドチェンジを受けたドハティがクロス。DFが跳ね返した先に居たベンタンクールがトラップからシュートをねじ込んで三度同点とする。

 そしてその2分後。サンチェスからの斜めのボールを受けたケインがワンタッチで繋ぎ抜け出したクルゼフスキをベンタンクールが決めてついに逆転に成功する。

 クローズの体勢に入ったのにも関わらずリードされたリーズはもう一度攻めに出るも、87分にカウンターを受けそうな場面でアダムスがビスマを倒し、この日2枚目のイエローカードで退場となる。

 数敵優位に立ったトッテナムは後半アディショナルタイムでコーナーフラッグ付近で時間を使い試合終了。ワールドカップ前の最後の試合は、昨冬に加入した2人の力もあり、4ー3での逆転勝利となった。

雑感

 クルゼフスキとベンタンクール様々である。ユベントス万歳。もうトリノの方に足を向けて寝れません。まぁ自宅から見てトリノがどの方角にあるか分かんないんだけど。

 それにしてもクルゼフスキが偉大である。これまで相手の背後を狙う動きをしていたのがケインであることが多かったが、それをクルゼフスキがやってくれることで、ケインをゴール前に置けるのは大きい。それと背後に抜け出すオフ・ザ・ボールの動きが圧倒的にケインより上手いのもポイントだ。

 それだけでなく、サイドで抉った際に必ず1枚剥がして折り返してくれる。これまでカットインや幅を取ってのインスイングクロスが主な武器だったが、ハーフスペースを抉ってからのマイナスクロスも覚えてしまった。もはや万能なチャンスメーカーである。頼むからもう怪我しないでくれ。

 一方でリシャルリソンの方はまだまだスランプを脱せていない様子に見えた。対面になった際にファウルを貰うことを先行してしまっているのは頂けないところ。得点に拘る部分はワールドカップで取り戻して欲しいところだ。

 リーズ視点で言えば決して耐久度が高いとは言いきれないスカッドの中で守りに出なければいけないことが問題だったと思う。5点取られても6点取り返す!を合言葉にしているようなチームが大人しく撤退しても守れないだろう。そう考えると、最後の15分間だけは彼らの土俵では無い感じはした。

 逆に言えば、トッテナムは相手の不馴れな土俵を突いて勝ち越せたと見てとれる。そこに助けられたという側面もあるだろう。

 何にせよ勝ちは勝ちだし、ワールドカップ前にリーグ戦連敗を避けられたのはポジティブに捉えたい。後は、各国の代表としてカタールに行く選手たちが怪我無く帰ってくることを祈っている。

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 今回はおやすみ!

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