障害者を支援する仕事 プロローグ〜チャンスは一回、笑顔で乗りきる実習面接〜

わたしは仕事を探していました。

障害者を支援する仕事をしたいと思いました。

ありませんでした。応募条件を満たせる求人は。


経験のある方、福祉の勉強をしてきた方、障害者ボランティアをしていた方。


学歴なし、経験なし、ボランティアもしたことない私。


間口の狭い業界だったのです。経験ないとダメって言われたら、経験できないじゃないか。と思いました。


妻のお腹には子どもがいる。ボランティア(無収入)からやってる場合じゃないし。


と思っていたら、1件だけ、未経験者OKの求人を発見。


早速電話しました。


「1日、実習にくることできますか?面接もいっしょに」とのこと。


チャンスはもらえた。

ここで成果を見せればと、緊張して当日を迎えました。


障害者施設で働くのだから、障害者に声をかけるのが正解だろう。と踏んだ私は、庭で縄跳びをしている方に声をかけました。


建物内に駆け込んでいきました。


「ちょっとまってて、知らない人、きた、なんか言ってる、きて」大声で訴えています。


いきなりパニックにしてしまった…。

たしかに飲食店バイトの面接に行って、いきなり客に声かけないよなと気づきました。


終わった…。他に求人はない。



こうなったら、とにかく笑顔。実習でも面接でも。

ファーストフード店でバイトしていたときに、笑顔の練習をさせらたことがあります。レジ係のプロ?として培った、『ちょうどいい笑顔』で乗り切ることにしました。

「笑顔が良い、利用者さん(障害のある方)たちも話しやすそうにしてた」と実習後の面接で言われることに。


何が役立つかわかりません。


実習面接を乗り切り、就職が決まったのでした。

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