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本のおすすめ: たたかう植物

jun-fu@bitengineers です。

前回は電流計 Ammeter Unit を試してました。

その後、Ammeter Unit をうまくシステマチックに活用する段階には至らず。試用レポ以上に取り上げる価値がまだ出ていない状態です。

こんな時、投稿する内容に困るのですが、note に向き合う時間は盆栽を通じて植物について考える貴重な時間でもあるので色々考えた結果、今回は脈略はないですが、以前読んだおもしろい本を紹介します。

本紹介

たたかう植物 - 仁義なき生存戦略

タイトルだけみると拳と拳がぶつかる植物が主人公のバトル小説を連想されるかもしれないが、そうではなく。

ざっくり言うと、植物の進化や特性のメカニズムなどについて書かれている本です。

田舎や観光地の何気なく生い茂る自然や、無機物で構成されるビルや道路に彩りを与える街路樹などような普段癒しを感じるような存在の植物とは違う、進化の過程での熾烈な生存競争が紹介されているのです。

植物同士、植物と虫、植物と病原菌、etc、さまざまな戦いが紹介されているんですが、誰しもが育てたことがある朝顔だったり、サボテンがターボエンジンを搭載している(比喩)、果実の実が熟すと赤くなるのはなぜか、なぜ赤なのか、など興味を引かれる話題が散りばめられており引き込まれます。

人間の生活にも無関係ではなく、実は身の回りに溢れている抗菌グッズに使われる抗菌物質や、アンチエイジングの効果のある抗酸化物質など人間にとって有益なものも進化の過程で植物が生成していたりする。

その昔、徐福に不老長寿の薬を探すよう命じた秦の始皇帝の考えもわからないでもない気がしてきます。ほんと、どこかにあるんじゃなかろうか。

植物はまだ進化をしているので、これからも地球上で新たに発見される植物が今までに無い価値を人間にもたらす、なんてことはあると思う。(少なくとも男のロマンはありますね)

そして、なんと最後は植物と人間のたたかいに触れている。

地球規模で見た時、生存競争に勝利した人類と、たたかい続けてなお存在している植物とはどういう結末を向かえるのか…

勿論ここについては結論は出ていないですが、植物についてだけではなく、地球史あり、男のロマンありのサイエンスが詰まった本です。

おわりに

本のおすすめってどこまで内容書いて良いのかわからんですね。

直接盆栽と関係している内容という訳ではないですが、盆栽 + IoT として考えたときに、

  • 何が出来たら面白いのか? 何が見えたらおもしろいのか?

何かしらヒントがこの本にはあるんじゃないか、と思ってます。

この本の著者には他にもベストセラーがあるので読み進めたいです。

まだ、読んでない方におすすめでした。

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