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縄がらみの美

祇園祭の主役ともいえる山鉾は、7月10日頃から組み立てが始まります。あまりお目にかかれない山鉾の土台作りを見に行くと、驚くほど美しい縄結びの技術を目の当たりにしました。

釘は一切使わずに、荒縄だけで木材を組み立てていくのは、「縄がらみ」という伝統の技法。柱を組み立てて、そこに縄を縦巻と横巻を交互に巻いて締めていきます。実際に出来上がったら、周りに段通などの敷物をかけてしまい見えなくるのですが、何とも美しい縄模様に仕上がっていくのです。縄の結び方や縄目は、それぞれ正面が雄蝶、側面が雌蝶、石持の部分が海老と呼ばれるのだそう。なるほど納得です。

この作業はなかなか見られませんが、10日頃から3日間の間に、山鉾を見に行くと、あちこちで行っているので、一度見に行くことをおすすめします。

まさに、日本の伝統文化の技術は素晴らしい。


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