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金沢港でお寿司、金石で温泉


7時半頃に、昨晩やり残した仕事を片付けるために車で職場へ。用事を済ませ、駐車場に車を残したまま散歩にでかける。

家に帰ってから散歩してもいいのだが、いつもと違うコースを歩いてみたくて、職場からスタートして歩くことにした。

金沢港へ向かって50メートル道路を北上する。クルーズターミナルの前を通り、いきいき市場へはいる。

地物の鱈や鰤、蟹、甘エビ、がす海老のほか、静岡の鱒、高知の鰹、北海道のホッケ、水タコ。うまそうな魚が、まるのまま並ぶ。今日は地物の鰯が安くて旨そう。ハタハタは時期が終わりなのか以外に高い。高知の鰹は遠路はるばるなので、うまいかどうかわからないが、初鰹とのことで買って見たい気もする。いずれにしろ、散歩の途中なので今日は見るだけ。

場内に立ち食い寿司のお店があった。店外の看板に、「4,000円のコースのみ」と書いてある。10時の開店時間まで30分くらいだったので、開店時間まで待つ。ほこりっぽい春の大気に拡散して眩しい日射しを浴びながら、海を眺めてぼんやりしていたら意外と早く30分が過ぎ去った。

立ち食い寿司のお店に戻ると、お客さんはまだ誰もいない。遠慮がちに引き戸を開けて、「よろしいですか?」と女性の店員さんに聞いてみる。「どうぞ。」とカウンターの真ん中に案内される。何かつまみながら冷酒をいただきたいところだが、帰りに車を運転するので温かいお茶で我慢する。

しばらく待っていると職人さんが登場して握り始める。甘エビ、毛ガニ、能登牡蠣、サワラ、ネギトロ、ウナギ、鰯、アオリイカ、もう一貫は忘れた。最後に甘エビ入りの卵焼き。満足。お客が私ひとりだったので、職人さんと何を話してよいのやら、話のきっかけが見いだせずに、最初はどぎまぎしたが、「甘エビって、1年中捕れるんですか?」と聞いたところから、職人さんが話を拾ってくれて、なんとなく会話が続いてほっとする。

「お寿司屋さんは会話も味のうち。」って、父に連れられて、ふたりだけで寿司屋に行った帰り道、車の中で父が言っていた。

一貫は小さいのだけれど、ゆっくりと9貫食べ終わる頃には、お腹も満足する。回転寿司では20貫くらい食べても、まだまだこれからという感じ。でも、回らないお寿司屋さんだと、10貫も食べると、満腹で満足する。きちんとお寿司に向き合いながら食べるからだろうか。

途中で60歳以上と思しき、女性二人、男性一人の観光のご一行さまが入ってきた。お店の人にコースのみですと告げられて、男性は「そんなに食べられるかな。」と心配していたが、女性二人は「食べるためにここまで来たんだから。」と意欲的、積極的。私は会計をすませて店を出る。

大野から金石まで歩く。金石温泉、金石荘で入浴。入浴料は490円。お湯はいい。脱衣場に掲示している能書きによると、北陸でも泉質がいいと評判らしい。お湯の温度は熱め。5分も浸かっていると、心臓がバクバクする。湯船の縁に腰掛けて体を冷やしながら、30分くらいお湯に浸かる。休憩スペースのテレビでは高校野球の中継。星稜高校が準決勝を戦っている。

金石街道を藤江まで南下して駐車場に戻る。12時30分に到着。

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