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ポメラ使って1週間

 ポメラを使い始めて1週間がたった。すごくよい。文章を書く道具としてすごくよい。

 まず、キーボードの打ち心地がいい。パソコンのキーボードよりも小さいのだが、小さいことによる打ちにくさをそれほど感じない。サクサク打てる。小さくて入力に少し時間がかかることが、思考のスピードと合っているかもしれない。丁寧に確かめるように打鍵する必要があることで、思考の流れに寄り添う。少々強くたたいてもパチパチと耳障りな音をたてないのもよい。

 サイズがいい。第一印象は思ってたよりも大きい、重いだったが、使ってみればパソコンよりは随分軽いし、小さい。これなら常に鞄にいれておいても気にならない。喫茶店の小さめのテーブルでも拡げられる。列車の小さなテーブルでも気にならない。膝の上でも使える。

 立ち上がりが素早いのがいい。画面を開いて4秒で文章を書き始められる。

 バッテリーが24時間もつのもいい。パソコンだと6時間使えるとしても、3時間使用するとバッテリーの残量が気になり電源を探しはじめる。ポメラは電源については丸一日気にする必要がない。

 文章を書くことしかできないのがいい。文章を書くことしかできないので、画面を開いて電源がオンになれば文章を書くしかないのだ。書くことに集中できる。SNSをチェックしたり、何かを検索してそのままネットを徘徊することがない。

 書いた文章を簡単にスマホに取り込めるのがいい。使ってみたら文章をQRコードに変換してスマホで読み取る方法が一番簡単で早い。

 このようなポメラがいいと感じた理由のそれぞれは、ほんの些細なもので、話を聞いているだけなら、それがどうしたと感じる。しかし、実際に使ってみると些細な理由があいまって非常にいい感じなのだ。実際、私はポメラだとたくさん書くことが苦にならない。書くことに真剣に向き合えるというか、書くことに集中できるというか、今日もこの文章を含めて3,000字も書いてしまった。

 道具の使い勝手は微妙なもの。ほんの些細なことの積み重ねが、毎日使うか、買っただけで死蔵するかの違いになる。ポメラとパソコンの違いなど、道具の重さが1キロか650グラムかの違い、350グラムの違いに過ぎない。鞄に入れてしまえばたいした違いではない。バッテリーの持ちも実用上はたいした違いでない。ネットがつながっていても自分の意志のちからで見なければいいだけ。たいした違いじゃない。と、頭の中で理解する。

 しかし、実際に自分で使ってみると全然違う。ポメラは文章を書くことが楽しいのだ。ずっと書いていられる。ポメラで入力すること自体が心地いい。だから、今は暇を見つけては、何か書きたいことがあるわけでなくても、こちょこちょと何かを書いている。

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