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近江町市場 百万石うどん 岩内蒲鉾店

近江町市場をエムザ口から入って、メインの通りを大口水産まで進む。大口水産がある角を左に入って30メートルほど進むと、右手に「百万石うどん」のお店がある。金沢では、加登長やお多福とならんで昔からあるうどん屋さん。近江町市場へはもう20年以上通っているし、百万石うどんのお店の存在は知っていた。ただ、お店にはいったのは今回が初めてだ。

昔ながらの金沢のうどんは、ふんわり柔らかめの食感。丸亀製麺のように角がピキッとした、シコシコ、もちもちとは違う。やわらかいうどんは、それはそれなりにいいもんだと年をとるにつれて思えるようになってきた。柔らかいので胃に優しい、そんなに噛まなくても喉を通る。

そんなうどんを期待して、妻と二人、桜見物がてらの散歩の途中に店に入った。入り口に置いてある機械で、食券を購入するシステム。私はカウンター上の目立つ場所に写真が掲げてあった「百万石うどん」を注文。妻はシンプルにかけうどん。5分くらいまっただろうか。カウンターだけのうどん屋さんにしては待たせるなと思いはじめたところに、「かけうどん」と「百万石うどん」が運ばれてきた。百万石うどんは、要するに天ぷらうどん。エビ天一尾と、ピーマン、なす、舞茸の天ぷらがうどんにのっかっている。揚げたての天ぷらを、ジュッとうどんののせているので、出汁に浸った下半分は出汁が染みていて、出汁に浸っていない上半分がサクサクで誠にうまい。麺は予想に反してシコシコ。厨房をみると、ゆでたての麺を釜から箸でつまんで、そのまま、どんぶりに投入している。ほぼ釜揚げうどん。このお店は、市場にあるだけあって、お店の外で麺の小売りをしていて、小売り用の麺を茹でながらお店用にも使っているようなのだ。

おかげで茹でたてのうどんを食べることができる。こんなことなら、もっと早くから通えばよかった。

百万石うどんのお隣は、岩内蒲鉾店。さつま揚げを10枚と、ゆで卵が中に仕込んである、まんまるの練り物、「ばくだん」を4つ買って家に帰った。

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