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Chat GPTを使ったAIチャット英会話アプリ「Hello!」をリリースしました!

こんにちは

はじめまして! 都内のとあるインターネットプロダクト企業で働くBit Bearともうします。

最近Chat GPTがとっても話題ですよね! 私も3月にAPIが一般公開をきっかけに細かい実用性を検証してみると「す、すごい。。。これを使えば昔に自分が欲しかったアプリを作れのでは、、、」と思い、気がつけばこのアプリを開発し始めていました。



アプリを考えたきっかけ

(1) 英会話教材を開くたびに思っていたこと

英会話の教材って自分が使わないような設定や表現が並んでいることも多くないですか?
みなさんも勉強している時に、ふと「わたしはこういう表現を使わないだろうな〜」「自分が出くわす場面、使うであろう表現から優先的に教えて欲しい!」「まーた、I would like toからか…」みたいな思いをもち、目の前の教材がどこか自分とは遠い無味乾燥なものに感じた経験が一度はあるのではないでしょうか。

例えば、同じ30歳の人でも、これから英語でIT系の面接がある人は議論中心の会話の準備をしたいだろうし、海外旅行に行く人は搭乗手続きや買い物など途中途中のイベントでの会話の準備をしたいはずですよね。

何を隠そう私は英会話教材を開くたびに、

  • 「無駄なく」→ 既に知っていることは省いて

  • 「効率的に」→ 自分が使わない場面・表現は省いて

  • 「学びたい」→  それでいて気軽に楽しめたら最高

と、なんともわがままなことを思っていました(笑)

(2) 英会話教室に通うたびに思っていたこと

英会話の講師を前にするだけでなんだかちょっと緊張しませんか?

以前メルカリという(素晴らしい)会社で働いていたのですが、確かマネージャー以上になると英語の講師、それも英語ネイティブの社員(普段は社内の通訳などの業務をしていたと記憶しています)がついてくれて、毎週数回の英語レッスンをしてくれるという、とっても素敵な仕組みがありました。そこで宿題やレッスン中の会話に対して添削をしてもらえるのですが、冠詞の抜けを指摘される際・初歩的な表現を思い出せないたびに、「あぁ、この人の時間をこんな初歩的なレベルのことに使ってしまって悪いなぁ」という、罪悪感のような感情があったのです。その感情を解きほぐしてみると『人が介しているがために、初歩的な内容にとどまった場合に内容の割に単価が高くなってしまう』という感覚がありました。これは自費でオンライン英会話で話していた時にも感じていたことでした。

余談ですが、教えてくれるネイティブの社員は、海外で生まれ育ち日本語も英語もペラペラ、さらに高い倍率の選考を残ったそれなりの経歴であろう人達でした。なんだか経験からくる迫力をまとった顔をしているので、なおさら自分の初歩的なレベルに付き合わせてしまうのが悪いなぁという気持ちになったものでした。(笑)

さらに余談ですが、この手の話で思い出すのは、光子が観測されると振る舞いが変わってしまうという実験の話です。元来恥ずかしがり屋な私は、「光子でさえ見られたら振る舞いが変わってしまうのに、人間が人前で緊張しないなんて無理だよ!」と思ってしまいます。(先生との相性もありますしね)

「人間が観測するという行為をしただけで、電子は粒として振る舞うようになった。」
「こわ!でも少しわかるかも・・・私も見られてるって分かると姿勢こぴっとするもん」

『二重スリット実験』〜観測すると世界が決まる⁉知るとぞっとする世界でもっとも美しい実験
https://www.yamanashibank.co.jp/fuji_note/culture/double_slit.html

ChatGPTを使えば、リラックスしながら、たくさん間違えられる場所が作れるのではないか!と思い、このチャット英会話アプリ「Hello!」を開発しました。

アプリの想定利用者

心の中で

  • 英会話スクールへの加入も予約もめんどくさい

  • 当日気分じゃなかったらどうしよう

  • もっと練習してからいきたいな

  • 月1万円以上もかけて無駄になったらどうしよう

  • 用意されるカリキュラムが自分の実用/興味に合わないだろうから、途中でやる気を無くしそうだな

と、感じているような英会話入門者へ向けて作りました。

Hello! の目指すところ

マイペースに・自分の好奇心に沿いながら、英会話に慣れていけるよう、特に以下の2つの考えでこのアプリを開発しました。

(1) 「自分の言葉で英語を話す機会を増やすこと」

小さい頃につたない言葉でもたくさん友達や両親に夢中になって話しかけていた時の体験を再現したくて作りました。子供の頃は話した言葉を、親や先生が「違うでしょ。そこは〜って言うんだよ」と訂正してくて、それによってだんだんと自分の言葉が確立していきますよね。自分が発した言葉(=言いたいこと/伝えたいこと)を出発点にして、一つ一つの表現を覚えていく体験を英語でもできれば上達が早まるだろうと考えました。「Hello!」では、自分が話すシチュエーションを好きに(無限通りに)設定できて、会話をくまなく添削してくれて、自分の言いたいことを英語でどう言えば良いかもチャット内でスムーズに知れるようになっています。

(2) 「リラックスした状態で会話だけに集中すること」

英会話教室で自分が表現を直してもらうと、特にそれが何回も同じ間違いだったり、初歩的なミスだとすると、なんとなく申し訳ないような、気恥ずかしい気持ちになったりませんか? (もちろんそういう仕事ではあるとは思うのですが…心情的に)
特に英会話の入門期には、すぐに返答を返すことより自分でしっかり考えて返すことや、言いたいことをその場で調べて繰り返したりすることが大事だと考えて、ピュアに英会話や英語表現の獲得や練習に頭と時間を使えるように作りました。
AI相手ならそんなことを気にする必要が無いですし、たとえ何回間違えても嫌な顔せず、くまなく・毎回修正してくれる点がアプリ学習の良いポイントかなと感じています。

使い方デモ動画

ここまで大変長くなってしまいましたが、わかりやすいように1分ほどの紹介動画を作ったので見てみて下さい!


Hello! のいいところ

(1) 好きなシチュエーションで会話:あらかじめ用意された定番の場面ではなく、自身の好みに合わせたリアルな場面での英会話を練習できます。自分の興味/実用性を考慮できるので、楽しく続けられます。具体的には以下の要素をテキストで自由に指定できるのでシチュエーションの組み合わせは無限です。

  1. シーン(場所/場面) : 会話が発生する場面が、レストランなのか、空港のカウンターなのか、好きなシーンを指定できます。

  2. 相手と自分の関係 : 例えばレストランをシーンとして設定したら、自分がワインを頼むお客さんとしての会話や、逆に自分がソムリエの立場になってワインを紹介する場合など、関係性も自由に設定できます。

  3. 会話のゴール・目的 : 気兼ねない雑談や仲を深めるための会話から、空港での搭乗手続きの様な明確なゴールのある会話まで、会話の目的を指定できます。

  4. 相手の性格 : 「丁寧で親切」から「ぶっきらぼう」まで色んな性格を指定できます。AIが会話内容や口調を性格に合わせて返答してくれます。

 (2) AIによる添削:自分が話した全てのメッセージをチェック・添削してくれる機能をつけました。リアルな英会話だと「話した英語が本当にあっているのだろうか」 「先生は会話を続けてくれてるけど、失礼な言い方になってはいないだろうか」「あれ、一瞬変な表情したけど流れたな…」など不安な瞬間がたくさんあったりしませんか? Hello! では嫌な顔せず全部に目を通して添削してくれます。

(3) AIによる翻訳・解説:相手が行ったことがわからない時にその場で翻訳を確認できるようにしました。重要表現も一緒に勉強できるようになっています。

(4) 日本語→英語への変換:英会話教室だと、相手を待たせないために取り急ぎの最低限の英語で返していたりしませんか? 自分の言いたいことを英語で言えるように、日本語→英語への言い換え機能をつけています。会話のシチュエーションも読み込んでいるので、その場に応じた言い回し(丁寧度など)を知ることができます。

(5) リアルな音声読み上げ:発音がリアルな良い音声APIを使って作りました。(よかったらデモ動画)をみてみてください。リアルな音声で聞けるのでリスニングの練習にもなります。普通の英会話教材ではあらかじめ予定されたスクリプトの音声しか用意がありませんが、Hello!では、あなただけのシチュエーションで行った・その瞬間に発生した会話内容をあなたのだけのために音声を用意してくれます。
(動画は発音再生部分を時間指定しています)

(6) 24時間利用可能:アプリなので当然ですが、いつでもどこでも予約なしで気軽に英会話の練習が開始・再開できるので継続しやすいです。電車内でスマホ片手でチャットしたり、ソファで寝っ転びながら話すことも可能です(音声認識→テキスト機能もついています)。 もちろん相手はAIなので、途中でトイレに行きたくなっても、帰ってからそのまま再開すれば大丈夫です。

今後の展開

まだ初期のリリースなので、Hello! がより便利なアプリになっていくために、今は次の二つの方向性を考えています。

1) もっと気軽に会話を積み重ねられる機能開発

どんどんと会話のハードルを下げれるように機能を磨いていきたいです。例えば、そもそも会話というものは母国語でも次に何を言えば・話せばよいか自体に迷うことも多いのでは無いでしょうか?(特に雑談などの場合に顕著ですよね)  純粋に英会話力を強化をしたい人が、そもそもの会話で詰まってしまわない様に「文脈に合わせて〜と言ってみましょう」の様に、発言内容をAIに提案してもらい、それを英語で言ってみる機能もあったら便利そうだなと考えています。

他のものとしては、最新のニュースなど共通の話題について意見を交わし・添削が得られる様な場があったりすると、より楽しく・夢中になって英語で自分の意見を言ってみたなるなじゃないかなとも思ってます。

2) ChatGPTの進化に歩みを合わせる

2023年4月現在の今は、毎日何かしらのLLM(ChatGPTなどの言語モデル)についての新しいリリース・ニュースが飛び交っている、いわばお祭り状態です。その進化に合わせて最新の技術を検証して、新しい価値の提供機会を逃さない様にしたいなと考えています。(モデルの更新等に追従していくだけでもどんどん便利・高速になりそう)

今後もより便利になる改善や技術の取り入れを続けていく予定です。よかったら、新しい英会話アプリ「Hello!」を手に取って試してみて下さい!

アプリのDLリンク

iOS アプリ → https://apps.apple.com/jp/app/hello/id6446818835

現状ではiOSアプリのみを公開しています。(Androidの方、ゴメンナサイ!)
実はAndroid版も課金機能以外は実装が終わってはいるので、反響を見ながら順次リリースを予定しています。


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