リハビリテンプテーション

「ゲロはきそう……」

「そりゃそうだ、君は創作をサボっていただろう」

「違うよ、明日やろうと思ってたその明日が今だっただけさ」

「それをサボるというんだ。まったく、どうして君はそんなに物事を続けられないのかね?」

「継続は力なりっていうじゃないですか。まさにその通りだと思うんですけど、思うだけなんですよね。なんかできない。てへ。」

「君の場合はその言葉と同化して共に彫刻になるくらいしたまえ」

「当たりがキツいなぁ」

「世の中の創作人を嘗めているのかね君は。週間漫画家は命を削ってるというのに」

「まあ私はその頃しのぎを削ってましたがね」

「ほう?いったいどういうことかね」

「いやその、自分の中で膨らんでいく怠惰と……」

「100戦100敗だろうが。ソシャゲのスタミナ消費すらたまにサボってフレンド切られてるの知ってるからな私は」

「ゆるして、いかないで、みすてないで」

「ソシャゲは遊びじゃねえんだよ!」

「この前二年ぶりくらいに復帰したらまだフレンドなってくれてる人いて感動したわ」

「お前はソシャゲより先に創作に復帰しろ」

「いや違うんですよ!違うの!これはさ、これはほら、スイッチ踏もうとしたの創作の!」

「感動したら創作意欲スイッチ入るかな~って思ったのよ」

「で?」

「スイッチが入ったのは課金欲だけでした☆ミ」

「ぶっ殺してえ」

「課金はしてないのでゆるして」

「もういいよ、とりあえず創作しろ」

「いやーいまちょうど終わらせたところなんだよね」

おあとがよろしいようで。

おこころづけ