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and I became an angel。

memento・moriとの関連で、気になっているもの。

〈お迎え現象〉
人が死亡する前に実際はいないはずの人を見る現象。
死に行く人が見る最も多いお迎えはすでに亡くなった両親や友人であるが、飼っていたペットや故郷などを見るケースも報告された。

本当かな?どうなんだろう…。

前回の絵本…
「そして僕は天使になった」の続編。

そして僕も天使になった 
         文・画 池谷剛一 / パロル舎

今度は、飼い主の"僕"が死んでしまう。

ある日僕のところに
一通の手紙が届いた

その翌日
僕はあたりまえのように
死んでしまった

死んだら天使になるって聞いたことがあった
確かに背中には
小さくて白い羽のようなものが生えていた
でも、こんなに小さくちゃ、飛べやしない

飛べない羽を持った僕は
とりあえず辺りを歩いてみることにした
いつもの見慣れた風景
昨日も歩いた道なのに
なぜだか遠い遠いとても昔の記憶の中を
あてもなく歩いているようだった

寂しくなった僕は、好きだった
にぎやかなカフェに行ってみることにした

確かに今日もカフェはにぎやかで……
でも何か違っていた
にぎやかなその場所に僕はとても不似合いで……
周りを包む楽しそうな会話が
僕を余計にいづらくした

僕はどこへ行けばいいのだろう?

           ⭐️⭐️⭐️

死後の世界は、こうなのかな?…と。自分が死んでも、しばらくは理解出来ないような、納得いかないような。浮遊してそうな。

先日、こんな話を知った。


「死」によって肉体から解き放たれた霊魂は別の次元の意識世界、いわゆる「あの世」へ行くと考えており、死の瞬間に肉体という枷が外れ、霊魂は自由になるため、他者の意識にも共鳴できるようになるのではないかと推測している。また、「現世」と「死後の世界」の関係は競技場のようなもので、「あの世」はいわば競技場の観客席であり、観客席と競技場の間にはマジックミラーがあり、こちら側からは見えないが、向こう側からは現世の様子を見ることはできる。やがて競技が終わると(肉体的に死ぬと)、人は霊魂となって観客席へと移ると考えている。

妙に「なるほど〜」と言いながら、うなづいた。

面白い。


どれくらい歩いただろう
雨はますます激しくなり
辺りもだんだん暗くなったころ
視界を遮る雨の向こうに
ぼんやりと光る小さな灯りを見つけた

そこはカウンターだけの小さなBarだった
扉を開けると、驚いたことに
僕が飼っていたあの犬が
カウンターの隅で一杯やっていた

僕もこのBarで一杯やっていくことにした

僕らは時を忘れて昔話に花を咲かせた
遠い昔の懐かしい日々……

笑い、時に怒り、また笑い
僕らが触れたあの町を、僕らが歩いたあの道を
一緒に過ごした時間を思い出しながら
語り明かした

「歩きませんか?」
犬がぽつりといった

いつの間にか夜もそして雨もあがり
あたりはまるで雪でも降ったかのように白く
静寂した空気が僕らをひっそりと迎えてくれた

あてもなく犬と僕は歩き続けた
僕らの間にはもう
じゃらじゃらとうるさい鎖はない
とても白くゆっくりとした静かな時間が
僕らを優しく包む
にぎやかなカフェ 町の喧噪
か細く続いた電線 青い空 草原のピアノ
ここにはもう何も無かった
僕らはいつまでもいつまでも歩いた

ほんとうに真っ白な光の中
ふたつの影だけが永く永く伸びていた
やがて光が僕らを包み、影をおおった

影が消え、僕も消え
やがて僕らのいた町に
小さくて真っ白な羽が
ゆっくりと静かに
降り積っていった

そして僕も天使になった

          ⭐️⭐️⭐️

最期は、懐かしく優しい思い出に浸り、光の中に包まれて、消えてゆくならば…怖くないし、

悲しくない。←(いま、ここ)

誰が、お迎えに来るだろう?



光の中へ…と言って、思い出したのが、「ゴースト」海外ドラマ✨😊霊がみえる特殊能力を持つメリンダが素敵なアンティークショップを経営しながら、さまざまな霊と出会い、関わり、救う。コワイというよりは、人間同士の絆、思いを色濃く感じられるエピソード満載でした。ジェニファー(メリンダ)のファッション✨も、このドラマの見どころ🌈🍀

memento・moriの道は、さらに、未知に続くよ!
どこまでも✨

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