甘い苦いスイーツ。

　夜中に流れていた林檎を使ったスイーツを作る番組を観た。プロがリモートで指示をして、王林ちゃんが右往左往しながら作業している。王林ちゃんは可愛い。彼女は素直で芯の強い人(あ、林檎🍎だけに)

　パティシエの鎧塚さんは、やはり優しく厳しい人。道を極める人は、そういう感覚の人が多いと個人的に思う。穏やかな表面を描きながらも誰にも触れない扉を秘めている。精神鍛錬の場所であり、唯一確実に自分と向き合う場所、自分でお茶を淹れて丁寧に飲む場所のような精神世界の空間。とても孤独。孤独を知っているから、直に触れても火傷など恐れたりしない。傷だらけでも研鑽している人が個人的に好き。

　鎧塚さんは、王林ちゃんに子供に教えるような口調で話しかけていたけど、評論家のひとりが指摘したように、「優しいが厳しい」正にその通りだった。材料も使用したら、素早く片付ながら工程を追う。調理台は神聖な領域。美しく美味しいものを作り上げることは、その形を作る前、準備段階からスタートしている。素人レベルでも感じた厳しさ。プロ意識が高い。傲慢ではない極み。

　そういえば……惹かれ合った女優の奥様もそんな人だったな……と。

いつの間にか寝入っていて夢をみた。

この優しい笑顔🎶産経新聞より

　クリームイエローの壁に囲まれたナチュラルなウッドのテーブルと椅子。わたしは窓際の外のテラス席が眺められる場所に座り、林檎のフランベされたフレンチトーストを頬張っていた。アイスとホイップと混じり合う優しく口に広がる甘い幸せ。ポットでお茶が運ばれて来て、見上げたら……なんと鎧塚さんだった。
優しく力強い目線。
とても美味しい興奮を抑えられなくて、その感動を素人ながらに懸命に伝えていた。そんな姿を見て、鎧塚さんはニコニコ笑っている。
つい、生前の奥様のエピソードを口にした瞬間、一瞬にして無表情になり口を強く積むんでしまった。
(ああ、どうしよう……)

　鎧塚さんは悲しそうにフリーズしながら揺れている。

びっくりするくらい口が苦い。

　心の傷、癒されていない部分に触れられた時、人は＂拒絶＂という防御反応で自身を守る。
自分だって、そういうものを通り過ぎて来たはずなのに、忘れて、勘違いして、傲慢な言葉を軽く吐いてしまう。もう謝っても遅い。なのに、わたしは何度も何度も謝っていた。取り戻せることなど二度と出来ないのに……。

　【夢は深層心理を表している】とよく聞く。じゃあ、この夢は一体なんだったのだろう？考えてみる。
人と関わる時に自分が気にする裏部分なのかも知れない？と辿り着いた。好かれたり嫌われないようにしようとしても、自然の摂理でパレートの法則のように必ず分散するし完全一致することもない。
基本、寡黙なタイプでもないがムダにお喋りもしない。興味ないものには近付きもしないし、好きなことには全力で飛び込む。実際にこんなに謝った記憶もない。
じゃあ？……
これは、「YOU！もう振り切っちゃいな！！」に脳内変換された。

　生きているうちが花。パズルのピースを

　あ、夢のお話です😊

✨愛✨奥様が最期の遺言で「再婚しないでね💓」と言ったのが分かります。だって鎧塚さん素敵だもの。