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モンテッソーリ教育から学ぶ【2歳までにおむつから卒業する、3つのポイント】

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目次

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◎ はじめに

◎ トイレトレーング(トイトレ)とは?

◎ おむつなし育児との出会い

◎ なぜおむつ外れが早い方がいいのか

◎モンテッソーリ教育から学んだこと

◎ 3つのポイント

◎おむつ期のトイレ事情まとめ

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◎ はじめに

長男が産まれる前からなんとなく布おむつなんだろうなぁという感覚があり、新生児用の紙おむつは一切購入せず、布おむつをせっせと縫いました。

赤ちゃんを迎える準備は、まだ見ぬ赤ちゃんへ想像が広がり、その反面、母になる実感がまだ湧かなかった不安だらけの自分を思い出します。

そして現在、5歳の長男くんは、もちろん(?)自分でトイレに行って、用を足し流して出てくることができます。

お夜尿もほとんどしません。

幼稚園に通う前からなので、3歳6ヶ月くらいからほぼお寝尿もなく今と同じトイレ事情でした。

次男くんは長男の時の反省と、モンテッソーリ教育と、おむつなし育児という考え方をゆるく取り入れて、オリジナルの法則を作り実践しました。

その結果…

1歳11ヶ月でおむつ外れに成功!!

成長も個人で違いますし環境も異なりますが、トイトレのやり方がわからない方や、日々の育児にお役に立てればと思い、独自のトイトレ理論とその方法を記録いたします。

◎トイレトレーニングとは?

トイレトレーニング(略して、トイトレ)とは、一人でトイレへ行って排泄できるよう訓練する事

トイトレという言葉は紙おむつが使われるようになってからで、最近の言葉であるようです。

私の祖母の時代では「一歳前後でおむつが外れていた」という話をよく聞きました。

ではなぜ現代ではトイトレという言葉が使われていて、トイトレがうまく進まなくて悩んでいるお母さんたちが多くいるのでしょう。

それは紙おむつの普及、だと考えています。

布おむつが当たり前だった時代は、生まれた瞬間から、おしっこをしたら布を取り替えていました。

大体授乳の感覚が2〜3時間なので、そのタイミングでおむつを変えていたと思います。

そう思うと、出産を終えたばかりのお母さんには負担が大きいですね。

なるべく早く自分でトイレに行って排泄ができるようにする、と考えるのが自然だと思います。

このように、紙おむつが登場するまでの布おむつの時代は、「よし!トイトレ始めるぞ!」とスタートさせるのではなく、生まれた日から親子で排泄を意識していたので、赤ちゃんが自然にトイレで排泄ができるようになったのだと思います。

ではなぜ当たり前に、紙おむつをさせるのでしょうか。

それは外出や移動が多くなった現代のスタイルに合っていて、忙しい大人にとってとても便利だからだと思います。

しかし、子どもの成長を促すものではなくむしろ親の為のもので、子どもの成長を阻害してしまうものではないでしょうか?

現代のスタイルに合わせて生まれてきた物なので紙おむつの全てを否定するつもりはありませんが、上手に付き合う必要があると思います。

◎ おむつなし育児との出会い

布おむつ時代を応用しているのが【おむつなし育児】だと考えています。

おむつなし育児という言葉は、2009年に設立されたおむつなし育児研究所という団体からできた言葉のようです。

詳しいことが知りたい方は公式のHPをリンクしますのでご覧ください。

おむつなし育児と聞くと、おむつをしなくてビショビショになっちゃうのでは…と不安に思う方も多くいると思います。

私もその言葉を聞いた時はびっくり!普段の生活には取り入れにくそうだなと感じましたが、意外にも簡単なことでした。

おむつなし育児とは「なるべくおむつの外で自然に排泄させる機会をつくる育児」です。

おむつをただとってしまうのではなく、赤ちゃんにも気持ちの良い排泄をさせてあげることへ関心を高めることでコミュニケーションをとる育児法です。

赤ちゃんはおむつの中に排泄するのが当たり前、と思っているのは実は大人が決めてしまったイメージで、おむつ=トイレ と知らないうちに教育してしまっているのではないでしょうか。

◎ なぜおむつ外れは早い方がいいのか

なぜ早くおむつから卒業するのが良いのか、私の考えをまとめました。

1自立を促す

赤ちゃんの本来持って生まれてきた育ちや発達を、紙おむつという便利なものでその成長を阻害してしまうのではないかと考えます。

一人でトイレで排泄ができることは赤ちゃんの自立心を高めることができます。

一人でトイレに行けるということが自信になり、他の多くのことへの積極性や自己肯定感にもつながると考えられています。

2 紙おむつの毒性から赤ちゃんを守れる

紙おむつは便利な反面、多くの化学物質でできています。

紙おむつが何でできているかご存知ですか?

メーカーにより違いはありますが、60〜70%が綿状パルプなど石油由来の化学製品です。

そもそも紙おむつが普及し始めたのは1985年前後ですので、紙おむつによる健康害はまだ明らかになっていない、というのが現状だと考えます。

漏れないために使われている吸収ポリマーは、ポリエチレンフィルムなどのプラスチック由来でできているため、マイクロプラスチックが体内に混入する恐れもあります。

(現代人は一年にカード一枚分のプラスチックを摂取しているという研究データがあります。)

使用している成分も全ては表示されておらず、製造工程にも多くの化学物質が使用されます。

まだ未発達な新生児や乳児期に、この化学物質の害は想像以上に恐ろしいものです。

なぜなら経皮吸収率はおむつを当てている皮膚の部分(デリケートゾーン)が非常に高いのです。

足の裏 0.14

手のひら  0.83

背中  1.7

頭皮と脇の下  3.5

ほお  13.0

デリケートゾーン  42.0  !

お肌に使う化粧品には有効成分を浸透させたくていろいろと選ぶのに、「経皮毒」という言葉が軽視されがちなのは何故でしょうか?

皮膚から吸収し、肌や体に影響が出ることは科学的に証明されています。

有効成分や体に良いものをとると考えるより、「なるべく毒を取らない」ことが『美と健康』に大変重要なことだと思います。

私自身ひどい生理痛に悩まされていましたが、ノンポリマー、オーガニック コットンの物に変えただけで軽減されました。数値としては現れないですが、何らかのアレルギー反応、または化学物質による異常が発生していたためと考えられます。

3オムツ代がかからなくなる

失敗して洗濯物が増えることはありますが、紙おむつは一枚20円〜40円しますので、毎日かかるおむつ代を考えたら圧倒的に家計に優しいです。

4ゴミが減る

匂いもきつく嵩張るので、ゴミが減るのは、家庭にも環境にも嬉しいです。

紙おむつが当たり前の時代ですが、
一回立ち止まって、
本当に赤ちゃんと自分に必要な物なのか
考える時間が大切だと思います。

◎ モンテッソーリ教育から学んだこと

モンテッソーリ教育に出会い、私は子どもへの向き合い方が変わりました。

ただ一緒にいて、ただ可愛いという思いで愛情を表現するだけでは、その子の可能性を引き出してあげられないということでした。

トイトレでモンテッソーリ教育から学んでトイトレに応用した事は、

子どもと大人の違いを理解する事

子どもサイズの道具を用意する事

肯定的な声かけをする事

親や近しい人の排泄を見せる事、です。

❶ 子どもと大人の違いを理解する事

大人になると子どもの頃のトイレ事情は忘れています。

おむつがいつ外れたのか、いつからお夜尿しなくなったのか、親に言われて初めて知る人もいると思います。

けれど、自分では何もできない状態で産まれてきてから2年足らずで排泄が自立してできるようになるなんて!改めて考えるとスゴイことですよね。

見えている世界、感じている世界は大人になるに連れて、小さく、狭くなっていると感じます。

体の機能も未発達で膀胱に尿を溜めることができなかったり、尿意がわからなかったり、出しきれなかったり…と、大人が意識せずにできることが子どもには機能的にまだできないことが多いです。

当たり前のことですが、わかっているようできちんと理解できていないことに気付かされることがあります。

トイレまで間に合わないと「もっと早くトイレに行きなさい」と言いたくなってしまいますよね。

しかしここで一呼吸おいて、タイミングを見れなかった自分を反省し、「今度はご飯の前に行こうね」など具体的にわかりやすく声かけするように心がけます。

子どもは毎日同じことで安心するので、トイレに行くタイミングを習慣づけることで子供も落ち着いてトイレに行くことができるようになります。

「おはようの後の、トイレ」「お出かけの前は、トイレ」「寝る前のトイレ」この三つを徹底して習慣付けることで自らトイレへ行けるようになります。

❷ 「子どもサイズ」の道具を用意する事

大人用にできている便座では子どもには大きすぎるので、補助便座は必ず必要です。

おまるにもなる3WAYタイプなら、最初は便座に座るのが怖いと感じる子でも座りやすいのでおすすめです。

なるべくキャラクター物は使わないようにしているのですが、今回は可愛いお顔のロディーのおまるを敢えて選び、名前を『おまるちゃん』または『ロディーちゃん』と呼び愛着を持たせる作戦に出ました。

トイレの狭い空間や穴のあいた便座を怖いと感じる子どもが多いので、トイレは怖くない物で楽しい所♪というイメージを持たせる為です。

1歳をすぎたあたりであまり気が乗らない時に効果があります。

大人がトイレに行こうと誘うよりも、おまるちゃんが「〇〇ちゃん来てほしいな〜乗ってほしいな〜」と代弁した方がその気になれます。

インテリアに合うオシャレなおまるもありますが、実用性を考えたら好きなキャラクターや動物のおまる、おすすめです。

❸ 肯定的な声かけをする事

失敗したら、洗濯物は増えるし、掃除も増えて大人はやることが増えますよね。それに加えて、頑張っているトイトレがうまく進まないストレスもあります。

なので頑張りすぎないことも重要です。

いつかは自分でトイレに行けるようになるし、おむつしてても理解されやすい時代です。

いくら早くおむつが取れた方が良いと言っても、発達にはそれぞれ差がありますし、本人が自立して排泄できない何らかの障害(身体的、精神的、発達の遅れ等)を抱えている場合もあります。

生活の中でトイレに行く習慣がつくことが大切で、完璧にパンツを汚さずにすることが目標にしてしまっては親子ともにストレスになってしまいます。

大人はいつも肯定的な声かけを心がけて、「トイレでしたい」という自立心を芽生えさせ、それを応援することが一番大切だと思います。

❹ 親や近しい人の排泄を見せる事

「みんなトイレに行っているよ」と言って聞かせても子どもは理解しにくいので、私は自分がトイレに行く時に宣言!

「ママ、トイレに行ってくるね、一緒に行ってみよう」と声をかけ、なるべく連れて行きます。

【百聞は一見にしかず】という言葉があるように、ゆっくりと手順を見せることで排泄のやり方が学べます。

これはモンテッソーリ教育でいう【提示】です。

子どもは言葉で理解するよりも、見たことを真似ることと、真似して経験したことからできることが一つづつ増えていきます。

例えば、大人が意識もしない間にしている着脱も子供にとっては難しく、やり方がわからないのです。

排泄するときの着脱のやり方から、ゆっくりと手順を分けてやって見せてることで、理解が高まります。

また、大人の真似をしたい子どもの好奇心をくすぐり、便器に座ることへの抵抗感が弱まると思います。

◎ 3つのポイント

1 習慣付ける

お出掛けの前はトイレ!や寝る前はトイレ!など、いつトイレに行くべきか決めて、必ず連れていくことが大切だと考えています。

何回か大人がさぼると、子どもはすぐに見抜きます。

言った事は必ず行動し、出来ないときはなぜ出来ないのか説明することが必要だと思います。

2 タイミングを知る

おむつからパンツにかえるタイミングは、おしっこの間隔が4時間くらい開くようになった時が良いと思います。

3 余裕を持つ

私の場合トイレも何回か行けるようになってきた時が要注意でした。

行けるはずなのに…失敗が5回以上続くとこちらの気持ちが折れます。

替えのパンツもなくなり、片付けた部屋もおしっこまみれ…そんな時は成功する事が奇跡的な事!くらいの気持ちに切り替えたり、それも出来ない時は紙おむつに頼りました。

大人の余裕がなくなり叱ってしまう方が、子どもが受けるダメージが大きいと思います。

◎おむつ期の毎日のトイレ事情

腰の座った0歳5ヶ月くらい〜1歳半くらいの時に実践していたトイレ事情です。

起床 おはようをしたらトイレ

遊ぶ 家の中なので布おむつ

朝ごはん ご飯の前のトイレ (トイレのタイミングで汚れていたら布を交換)

片付け ご飯が終わったらトイレ

遊ぶ(家事)機嫌の良い時におまるちゃんに誘う

お散歩 お出かけの前のトイレ、家の近くなので布おむつ

お昼ごはん 帰ってきたら手洗いうがい、トイレ!

片付け ご飯が終わったらトイレ

午後のお昼寝 お昼寝から起きたらトイレ

公園と買い物 出かける前のトイレ、車に乗って2〜3時間の外出なので紙おむつ

帰宅 帰ってきたら手洗いうがい、トイレ!布おむつに変える

夕ごはん ご飯の前のトイレ

お風呂 お風呂の前のトイレ

就寝準備 寝る前のトイレ

就寝 基本は私がゆっくり休みたいので布おむつで寝かせて、紙おむつに変えていました

(就寝中はかぶれの原因にもなりますので、できれば布のほうがいいと思います。しかしうちのようにほぼワンオペで育児されているお母さんが多いと思いますので、無理せず紙おむつも上手に使うことが大切だと考えています。夜の寝かしつけや夜泣きやおむつ交換に協力的なパートナーがいれば布おむつにしてあげたかった!) 

こうやって文章に起こすとかなりトイレに行っていますね。

まだトイレの感覚も短く、自分の排尿感覚も掴めてないですからマメに行くことで時々成功することができます。

最初はトイレに行けば出るわけではありませんが、トイレに行くことに意味があると思っています。

出なかったらまだだということがわかりますし、次のトイレは早めに行った方がいいなどわかることもあります。

なのでおむつの時期はでないことが前提でトイレに連れていきました。

何回も連れて行くことは大変なことではありますが、それによって子どもとコミュニケーションをとることができて、細かい体調までも気付くことができます。

人生の中で長いようで短い1年なので、根気よくお付き合いしたいですね。

現在次男は2歳2ヶ月。

おしっこもうんちも自ら宣告してトイレに行くことができます。

まだ体も小さく介助が必要なので一緒についていってお手伝いしますが、パンツを汚すことなく一日過ごせます。

夜もほとんどお寝尿はせず、朝寝ぼけながらもすぐにトイレに行けば間に合います。

お尻を拭くこともないと思うと寂しい気もしますが…彼にとっても快適な毎日を過ごせていると思います。

最後に、

私も一人目の時は何もわからず模索しながら実験と失敗の毎日で、何が正しくて何を参考にしたら良いのかもわからない時期がありました。

ヒントを求めて本を読んだり、子育て講座へ行ったり、ベビーマッサージやリトミック、幼児英語…などいろいろなことを経験しました。

その中で仲の良いママ友ができて、お母さんあるあるや子育ての共感をし合うことで気持ちがスッと軽くなりました。

お母さんとして自信がなかったり命の大きさに押しつぶされようになっているのは私だけじゃない、当たり前のことなのにそれに気付けないほど現代の子育ては孤独です。

私は幸いなことにモンテッソーリ教育に出会い、たくさんの子育てのヒントを得ました。

子どもの成長と発達段階を知ることと、子どもをよく観察することで、我が子に必要な声かけや援助が見えてきました。

私もまだまだ悩んだり失敗したりの繰り返しですが、落ち込むことはなくなりました。

一人のお母さんとして、子どもの幸せを願って自分のできることを日々考えています。

トイトレのやり方がわからなかったり育児に悩んでいる方へ、この記事が毎日の育児が楽しくなるお手伝いが少しでもできたら幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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