見出し画像

複業ってどうなの?を考えてみた

スマホアプリ「BiSE(バイス)」の開発や、オープンコミュニティ「.ippo(ドットいっぽ)」の運営をしている小林慶志郎です。

久しぶりに私の考えていることとかをちょろちょろ投稿していこうかなと思います。

+-----+-----+-----+-----+-----+

副業(複業)について、少し考えてみました。
副業って、実際のところどうなんだろうかと。

自分が人を雇う側だったとしたら「週に3日間だけ働いてくれる人」と「週に5日間毎日いてくれる人」、どっちのほうが使いやすいでしょう?

日数なんて関係なく、パフォーマンスが高い方がいいでしょ!と、仰る方もいるかと思いますが、
それをしっかり見極めて仕事を進めていくには、
①仕事を明確に分割して、それぞれの担当者に割り振るか
②仕事を一覧化して、上から順番につぶし込んでいくか
みたいな対応が必要になります。

これって、けっこうハイレベルなマネジメントスキルが必要なんですよね。
書籍や研修では「こうやって進めましょう」みたいなノウハウが書かれていたりしますが、それをちゃんとできている現場ってけっこう少ないと思うのです。

①をやろうと思うと、
仕事を全部洗い出したうえで、適切な人を集めて、各人の能力と作業速度を見極めて、適切に仕事を振る必要があります。

②をやろうと思うと、
一部の人がさぼっても全体の仕事は進むので、さぼり始めるヤツが出てくる可能性があったり。なので、メンバー全員が高い意識をもっている必要があります。

なので、実際の現場がどうなっているかというと、、、
100%コミットの社員と、
「もしかしたら時々暇な時間もあるかもしれないけど、いざという時はよろしくね」
みたいな関係性を築き、困った時は残業でカバー。そして、
「ある程度頑張っておいてくれたら、来年の給料、ベースアップで上げてあげるから」
みたいな状態になっている。

これって私がすごーくイメージ悪い書き方をしてみていますが、実は双方にとってすごいメリットがあることだと思います。

会社が困ったときに助けてくれる社員がいて、社員が困らないように会社がフォローしてくれるんですから。
仕組みとしては素晴らしい。
これが日本的経営の神髄なんだと思います。

ただ、「社員が困らないように会社がフォロー」できる間はいいですが、そうならなかった時にどうなるか。

会社側の視点で言えば"成長"を目指して経営しているので、このモデルでいいんですよ。

けど、社員側からみたときに、例えば会社が大きく傾いたとき、この関係性でやってきた社員にはどんなスキルが残るのか?
会社から守ってもらえなくなったときに、外の世界で戦っていけるのか?

そんなことを真剣に考えると、この関係に甘んじているのは少し怖くないか?と思うのです。

とはいえ会社側の視点から見ると、副業を全面的に推奨していくのはまだまだ難しいかなーという印象です。(マネジメントが難しいから)
このバランスを見つけるのは、働き手と会社のそれぞれが変化していくべきところなので、時間がかかりそうですね。

こんな文章を書いていると、みんなに副業を推進するような感じになっていますが、そういうつもりもありません。
一つのことを一生懸命突き詰める環境があるなら、それは絶対にやり切るべきだと思います。
副業・複業することでエネルギーが分散すれば、生み出せる成果も小さくなってしまうでしょう。

一つのことを突き詰めた後に、新しいことが見えてくることだってあるはずです。

なんたって、100年生きるんですからね。

焦る必要はないよ。

自分にもそう言い聞かせて、じっくりと自分自身のやりたい事に向き合って行こうと思います。

+-----+-----+-----+-----+-----+

この記事は、約3年前に別のブログプラットフォームに書いた記事を一部リライトして掲載しています。
こんな感じで過去に書いた記事を交えながら、たまに私の考えを投稿していきます。

オープンコミュニティ.ippo(ドットいっぽ)

BiSE公式サイト

アプリのダウンロードURLはこちら。
AppStore(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/bise/id1546033392
PlayStore(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.thebise.bise

小林慶志郎


2020年の春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?