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もう1度食べたいパン

noteで山崎パンについて書かれている記事を読んでとても違和感を感じた。
コンビニやスーパーなどではよく見かけるパンについて書かれていたのだが、自分では味の想像がつかなかったからである。
いわゆる『片親パン』的なものを、小さい頃から食べる機会があまりなかったことにとても気づかされた。
これはある意味、自分がすごく恵まれている環境にあったということに気づかされた。

子供のころは、パンを食べるのは週末の朝のみ。
それ以外の平日は毎朝お米+味噌汁+健康バランスのとれたおかず。
これを毎朝5時に起きて母が作っていた。
当時は当たり前のことだと思っていたし、すこしでも朝ご飯を食べる時間が少しでも遅くなってしまったら、とてもイライラしていた。

週末パンを食べるといっても、近所のちゃんとした(語弊あるかも、でもチェーン店ではないかんじの)パン屋さんで買ったもの。
または、母が手作りしてくれたものを食べていた。
当時の母は、取り付かれたようにパン作りに凝っていて、天然酵母の菌を自分で作ったり(なにやら温度調整が難しいらしく、嘆いていた記憶がある
)、料理教室で変わったパン(失礼)を習いに行っていったりしていた。

そのころ、小中学生だった自分は、たいして舌も肥えていなかったし(今も肥えてないけど・・)、ハード系のお洒落パンよりも、ふわふわでやわらかいような、味が簡単で分かりやすいもののほうが食べたかった。
今思えばすごく贅沢な状況・・・。
わざわざヨモギを摘んできて、作ってくれたパンを、「まずい・・」といって残したいた記憶もある。

面白いことに、今自分でお金を稼いで好きなものを買える年齢になったにも関わらず、食べたいはいわゆる『ハード系のこだわりぬかれたパン』だ。
わざわざ他県に行って、口コミの高いお店で高いお金を出して買うこともしばしば。

もしタイムスリップできるのなら、あの頃に戻って母が作ったパンを味わいつくしたい。

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