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タローマンTシャツをいつおろせばいいか迷い2カ月

2月も末になりました。

毎年、前年に読んだ100冊からの1冊レビューをやっていたんですが、適当な1冊がなく今日まで来ました。
いい加減、こんな1冊ってことで置いておくと『村上T 僕の愛したTシャツたち』(村上春樹、マガジンハウス)。

内容はさておき、確かにTシャツって話せることのある題材ですよね。
ありません?
ちょっとエピソードのあるTシャツ。

TAROMANのタワレコ限定Tシャツを購入

そんなエピソードのある1枚として、今回取り上げるのが、この「タローマンTシャツ」。タワーレコード限定で売られてました。

そもそもタローマンは、NHKで去年放送されていた「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」のキャラクター。全10話。面白く観てました。
これを買ったのは昨年末くらいのことでした。
そして、タイトルのとおり、2カ月経過。いまだ着られていません。

新しい服はいつおろす?

みなさんは新しい服っていつおろしますか。

買ったら、すぐ?
そもそも、着たい日があって買ってる?

もし着たい日があって買ってたら、衣装みたいなものですし、着る日を迷いません。

困るのは衝動買いのときで、今回のタローマンTシャツはまさにそれ。
タローマンがレコードを投げてる絵づらは、最高にベラボーで良い(「レコード聴けよ」と)。
「買う?」「買う!」というくらい速攻。

そのくらい気に入っていますし、ネット注文して届いてからも「おお、いいじゃん」。
白Tに黒の1色プリントだから、そんなに合わせづらいデザインでもない。着たらテンション上がるのは間違いなし。
さらに、そこまでかっちりした仕事ではないので、平日に着ることもできなくはなさそう。

でもなんだか“大切”にとっておいちゃってる自分がいる。

速攻着た「ザ・カセットテープ・ミュージック Tシャツ」

では、個人的に同じように買ったTシャツを振り返ってみます。

思い返されるのは「ザ・カセットテープ・ミュージックTシャツ」
BS12で放送されていた、「ザ・カセットテープ・ミュージック」という番組の公式Tシャツ。
すごく好きなのに、予算がないらしくなかなか寡作。新作が出ない状況が続いていて、応援の意味でも購入しました。
選んだのはやはり白地で、そこに番組ロゴの入ったものでした。

これはたしか、買った翌日には着てたと思うんです。
モチベーションは「番組のことをPRしなきゃ!」という、ある種の使命感
だった、たぶんほとんどの人が知らない、この番組。セカンドシーズンはたった4回で終わってしまった……でも面白い!

PR目的なんで、もう着倒して、どっかで誰かに「あっ?!」とか思われたかったのに、会話もしたかったのに、どこの誰にも気づかれない寂しさ。
本当に着倒してしまい、穴が開いたので、今は我が家から去りました。

そしていつ着るのか?タローマンTシャツ

さて、「タローマンTシャツ」。
こうして考えてみると、岡本太郎もタローマンもあえてPRする必要ないだろうなあという気持ちが働いているようにも思います。
すると、単に自分のモチベーションをいつ上げるかということに、着るきっかけが絞られてくる。

でも、せっかくだから分かる人には分かってもらいたい。
意外な人に気づいてもらって、ハプニング的な会話を楽しみたい……。

Tシャツって、そんなちょっとした主張が見え隠れしやすいアイテム
私はいつタローマンTシャツを着るんだろう。

結局、岡本太郎のでたらめでベラボーな生き方や作品への腹のくくり方を身にまとうことへのちょっとしたためらいもある気がする(ザ・カセットテープ・ミュージックがそうでないということではないのであしからず)。

昔どこかで「チェ・ゲバラがプリントされたTシャツを着れない」という文を読みました。
その方は「彼の人生に思いをはせれば、ファッションにはできない」という意図でした。
その気持ち、私は結構同意できるんです。愛情や敬意や信念や。そういったことのないものは身につけたくない。できれば。

でも、そんなことを言ってると、到底、岡本太郎関連のTシャツなんて着られないですよ。
と言うよりも、ほとんどのものを着られないし、身につけられないし、買えない……。

あぁ、でもこれも自分の殻。
こんなこと言っておいて、急に明日、いや今日、Tシャツを着ちゃうかもしれません。
思考よりも行動。習慣からの逸脱。呪縛に勝る愛情。

そう岡本太郎も言っていた。
「でたらめをやってごらん」



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