7か国横断長距離バス36時間に乗る。6月16日
リガでの朝
6月16日朝7時、リガで目覚めたら、同部屋の老人が聞き取れない発音で話しかけてきた。
「プーピル、プーピル」
「どこから来たのですか」と英語で聞いたら
「I can‘t speak English. I can‘t speak English.」と繰り返す。
チベット人かなと思った。
アプリの地図を見せたら、ロシアのカルムイキア共和国を指した。調べてみたら、カスピ海に面したヨーロッパ唯一の仏教国だった。
シャワーを浴びチェックアウト、と言っても鍵も持ってないから、管理人にGOODBYEだけで、出てきた。
8時にバス会社のオフィスへ着き、女性係員に「パリ行きに乗れますか」と聞いたら、「木曜と土曜日に出ているわよ」の答え。
「いや、今日の9時40分発に乗りたい」と言うと、
「え、すぐ 取れるか確認するわ。あった。購入でいいわね?」
「YES!」
「LV-LT-PL-DE-NL-B-F」
バスに乗り込む。前のシートにある「LV-LT-PL-DE-NL-B-F」の表記を見て、しばらくして通過する国の略称だと気づいた。ラトビア、リトアニア、ポーランド、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランス。7カ国のバス旅だ。
ポーランド国境では軍人が乗ってきて、パスポートチェックを受けた。
ワルシャワで30分停車。水を買おうとしたら「500mlの水が4ユーロ!ボッタクリじゃん!」と思ったのは勘違い。ユーロを導入していないポーランドのズウォティという通貨だった。4ズウォティは約1ユーロ。
EU加盟国、シェンゲン協定加盟国、ユーロ導入国が微妙な違いが覚えられない。
ワルシャワで乗車した人でついに満席。空いていた隣にはプロレスラーのような体格の男性が座ったが、僕はあっという間に爆睡してしまったようだった。
いつのまにかドイツ。国境では何もない。ワルシャワあたりで日を超えた。
今日の写真
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