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初心者夫婦でツールドおきなわを目指した記録その1/3 出走決意〜本番5ヶ月前まで

ノートレ競技初心者夫婦が、1年かけてツールドおきなわに参戦してきたので、思い出のメモとして残します。
本当はレース直後に記録しておきたかったけど、めんどくさくて文章だけ作って放置してました。
投稿時点はツールドおきなわ2024のエントリーが開始される直前ですが、
「出てみようかな?」「どんなレベルなのかな?」
という、昨年の自分たちのような方の参考になれば幸いです。
あとは単純に思い出の記録。新婚の時はこんなだったなーと読み返す用。

先にネタバレすると、結果は下記の通り。年齢はレース時点。
私(30歳):男子オープン50km 47位/完走136人
妻(28歳):女子オープン50km 7位/完走85人
妻のモンスターっぷりが際立ちます。


どれくらい初心者か

中学校でサッカー部だったものの、19歳でモトクロスに出会うまでスポーツに打ち込んだことが無かった私。
基本的にスポーツは好きですが、それよりも機械整備が大好きなタイプ。
プレイよりメカニックが好き。
それでもモトクロスが上手になりたくて、筋トレや有酸素運動も少し始めます。

社会人になってから(2014~)は週末のモトクロスが生活の中心。
そっちの選手権を追いかけていたため、週末の優先は練習・整備・レース。
と、同時に自動車業界の歯車の1つとして生活していたため、独り身と言えど平日トレーニングの時間捻出が困難。まぁ今思えばそれは言い訳ですが。
比較的時短の30分ランと、もっと時短の部位別筋トレばっかりしてました。
当時ロードバイクに乗るのは月に1~4回、年に2回くらい友達とビワイチ。
独身貴族状態だったので、無駄にTacx Flux買ってZwiftしたり。

横並びで金属の塊がヨーイドンするのでとても怖い。けどそれが楽しい。
824が若かりし私。

という訳で前置きが長くなりましたが、当時の私のPWRは約2.6倍(195W/75kg)。運動経験無しの中年男性かな?

一方の妻は沖縄生まれのスポーツ一家育ち(勝手なこと書けないので内容希薄気味・・・)
陸上ホッケーで関西の大学へ進学、そのまま就職という経歴。
控えめに言ってフィジカルモンスターです。
自転車に乗るのはクロスバイク通勤&仕事の縁でロードバイクを譲ってもらい、たまにポタリング程度。
付き合ってから徐々に琵琶湖半周、ビワイチ達成した・・・はず。

妻はメカに興味が無く、フィジカルと根性で押し通すタイプ。
ヒルクライム中にフロント変速という機構があることに気付き、「軽くなるやん!」と感動する程度に興味なし。
その時、隣で私は最軽量ギアでゲーゲー言ってました。フィジモン・・・

デート代わりのサイクリングを繰り返し、試しにと近場で開催された神河ヒルクライムに参加。
結果はさておき、達成感と地域の方々のおもてなしに大満足!これをキッカケに競技欲に火が灯ります。

レースじゃなく観光デートを装って乗鞍も行ったり

そんなこんなで私は結婚・転職・いろんなことが重なり関西へIターン。
ほどなくして2022年11月某日に入籍しました。
この時29歳と27歳。ごく平均的な令和新婚夫婦ではないでしょうか(意味不明)

なぜツールドおきなわなのか

・ほぼ1年先と、準備期間がある(これは良し悪しアリ)
・せっかくなら目標はデカく、出れる一番デカいレースがええやん
・全然沖縄に帰省していないので、帰省する口実にもなるという建前
(↑私が沖縄行きたいだけ)
・義実家の目の前を通るため、妻は昔から馴染みがあったのでネタとしても面白い

個人的な気持ちとしては。
とにかく将来への不安が先立ち気味の私は、日々の衰えに怯える日々を過ごしてました。
「身体が若い内に、将来思い出になるくらい限界まで頑張りたい」
そんな目標が心のどこかにありました。
モトクロスなら国際B級まで上がるのが一般的な「よう頑張った!」の指標だと思っていますが、この時すでに1人で趣味をするのが楽しくなくなっていました。
妻はついてきてくれるけどバイクに興味ないし。

そんなこんなで、新婚生活は無事にトレーニング中心となることが決定。
「思い出に残るくらい、後悔しないように全力で挑もう」という熱い1年が始まるのでした・・・

22年末〜23年3月 まずは習慣付けようの期間(おきなわ本番まであと9ヶ月)

毎週運動しているとはいえ、真剣に取り組むには質も量も足りていないのは明白。
モトクロスは専用のコースでしか実車に乗れないため、平日夜は筋トレやランニング、あとローラー台もできるけど、実車とかけ離れすぎて面白くないし効果が見え辛い。
ロードバイクの良いところは、トレーニングとレースの距離が近いこと。なんて楽しいんだ。

この時、お互いの自転車のコンポが5800系105と4700系ティアグラ、つまり11速と10速。
まずはAmazonで適当なエアロバイクを購入。手でフェルトを押し付けて負荷を変えるタイプ。
平日の運動はランニングから徐々にこちらに移行することで落ち着く。コスト安いし。

仕事の都合で妻は土曜勤務なので、週末は土曜日モトクロス、日曜日にライドという生活。
一応、選手権は辞めててもモトクロスレース中心というスタンスは変わらず。今思うと中途半端。
日曜のライド内容は、3~5時間で近場の山を周回するか、たまに別の所へというルート。
多いのは50km1000upくらいのコース。この時点でコンビニ休憩不要の限界値という感じ。

3月には徐々に体重が減り、75→70㎏まで落ちる。特にパフォーマンスに変化なし。
週2以上継続してトレーニングする生活に慣れてきた実感はアリ。積んでる時期の楽しさ。
3月にはフェルト式の安いエアロバイクをメルカリで手放して、負荷自動変動のZwift対応エアロバイクに買い替え。

ペダルをSPD-SLに変えれるし、最安でZwiftするにはいい方法。
ただ250W×20分or300W出力でバグるので、SSTしかできない。

「素直にTacx買えば良くない?」と思う物の、前述のお互いのコンポの関係があり先延ばし。
共有のZwift用自転車を作る計画もしたけど、サイズが違うので中途半端は避けた方がいいと判断。
お金かけて先に環境整えるのが最短で最良なのは間違いないけどね。
この時点のPWRは210W/70kgでちょうど3倍くらい。
控えめに言ってフィジカル面の才能ないです。ノートレで超える人多そう。

23年4月~23年6月おきなわ本番まであと5ヶ月

今さらですが、強くなるには「練習会への参加」が最適解です。
といってもショップで自転車買ってないからツテが無いし、何より自分がイマイチ乗り気になれない。
迷惑かけないかな?ちゃんとコミュニケーションとれるかな?そもそも続くかな?とウジウジ。

が、今は一人ではない!妻が練習会募集系の掲示板?からコンタクトを取り、練習会に参加することに。
行動力ゴリラである。(母校での誉め言葉)
トントン拍子で体験走行会の日が近付くも、雨天中止が2回、トドメとばかりにゴールデンウィークは2人交互にコロナ陽性。
話で聞くよりかなり辛くて、これまでのトレーニングが無駄になったのでは・・・・とメンタルにダメージ。

そんなこんなで、やっと体験走行会に参加。もう刺激しか無くて感動。
当たり前だけどめちゃ強い人達(元E1戦士と、数か月後にPBP完走者)に優しく教えてもらい、今までにない濃密な週末ライドを体感。
このまま練習会に参加したいけど、まだまだ迷惑かけるからと日々の練習にも熱が入る。

強い人は優しい。あと朝が早い。(写真は沖縄後の別日)

別の機会に書こうと思いますが、ここで私は自転車を乗り換え。
カーボンフレームに乗ってみたい、諸々の消耗品が時期に来ている、
なにより、自転車ブームなのかリセールがめちゃくちゃ良い!
乗り換えるか悩んでるところに、メルカリで良い感じの車両を発見。
最悪部品取りでも十分と思い落札、そのまま乗り続けることに。
Allez Sprint → ELEVS FARATH PRO へ
色々パーツを入れ替えて乗りましたが、フレームに依存する良し悪しがわからないまま。コンポも重量も変わらないしね。
違いが明確だったのは付いてきたホイール(CLX64)とカーボンハンドル。
前傾がキツイかな、と思いながら乗ってみると意外と快適。
流行りのSTIネガキャンがいい感じだったり、新しい発見が多かった。
でもCLX64は割とすぐ売りました。カーボンリムブレーキ怖すぎ・・・

自分なりの結論として、フレームは割となんでもいい。
それよりも長く乗れるように規格を最新のものにして、ホイール・サドル・ハンドルにお金かけて、フィッティングするべき。
お金あるならハイエンドフレームに電動変速でどうぞ。

チャリ部屋がえらいことに・・・

さらに6月に大きなターニングポイント。
レースもしない、ただのストレス発散に乗ってただけの兄がモトクロスでシャレにならない大けがをしていまい、家族内でブルーな雰囲気が漂う。
何かの機会と思い、10年間全戦エントリーしていたモトクロスのシリーズ戦も半ばで参戦取りやめ。もちろん練習もいかず。
2021・2022年に念願のチャンピオンが取れて、燃え尽き感(停滞感?)もあったのですんなりフェードアウト。
やったねたえちゃん!これでロードバイクに打ち込めるね!
23年式の新車買ったのに全然乗ってないのは泣ける。

チャンピオンプレートがあるから寂しくないのだ。

あとは、集団走行したことない状態でおきなわに行くのも危険、練習成果を発揮する機会ということで 手あたり次第に出れるレースにエントリーしまくる。
・8月 はりちゅうエンデューロ
・8月 鈴鹿ロード
・8月 乗鞍ヒルクライム
・10月 神河ヒルクライム
遠征代もバカにならんなぁ!

後半に続く・・・

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