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ミズアブで生ゴミ分解~昆虫が支える循環型食料生産システムの開発へ
生ゴミを肥料に変えるコンポストがにわかに注目されています。かくいううちにも、バック型のおしゃれなコンポストがあります。
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コンポストについて調べていたころ購入した『パーマカルチャー菜園入門』には、ミミズを使ったコンポストが紹介されていました。そこには、「ミズアブの幼虫は悪臭を放つうえにミミズが死滅するかもしれないので湿度管理に注意してください」と記載があります。
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ミズアブは確かにすごいけど、悪臭問題があるようです。このコンポストは、”悪臭の発生を抑える独自の配合基材(生ごみと混ぜ合わせる原料)や水や虫の侵入を防ぐ特注のファスナーなど"工夫を凝らしたコンポストで、外に置いておくだけで、ミズアブくんがどこからともなくやってきて中にある土と家庭からでた生ゴミを分解してくれるというのです。
LFCだよりには「(アメリカミズアブの)幼虫は強力な消化液で生ごみをどんどん食してくれるため、生ごみが何十倍も速く分解していきます。私もその役割に気づくまでは、アブくんを邪魔者あつかいしていました」との記載があります。発生した幼虫のもぞもぞ感はけっこうすごいのですが、成虫になっても刺すわけではなく、受粉のお手伝いをしてくれる虫だそうです。
そのほかに、よく生ごみに発生するショウジョウバエも生ごみの分解を早めてくれるようです。
こうした昆虫の分解能力というのは、凄まじいものがあります。微生物だけではなかなか進まない分解を劇的に進めてくれます。
内閣府のムーンショットでは、社会を劇的に変革する技術として真面目に取り組んでいます。
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以前にもコオロギの紹介で触れましたが、生ゴミ処理と魚の養育における動物性タンパク質の高騰の問題を同時に解決する可能性のあるミズアブなど、自然の力をうまく利用した解決策は今後ともぜひ進めてほしいです。
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2030年までに、昆虫を人類の食・健康と地球環境を支える新たな生物資源として活用します。
2040年までに、地球上のいかなる環境にも対応可能な昆虫生産システムを開発します。
2050年までに、宇宙空間における人類の安全・安心な食と健康を支える完全循環型の食料生産システムに構築します。
高校時代に農学部を目指し、大学の農学部時代には食のこと、コメのことを論文に書いたりしてきました。大学時代は、隣の研究室が昆虫で、「昆虫にはまだまだ未知のことが多く、今後どのようなかたちで活用されるかわからない」と聞いていました。昆虫がこのような形でクローズアップされるとは、なんだかうれしい気がします。
すごいぞ!昆虫!
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