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和製アベンジャーズ キングダム 運命の炎

午後からの人間ドックで朝から飲み食いできず。時間を持て余していたので、涼しいところで時間を潰したいと思い、一作目を金ローで一度見て、2作目は観ていなかったのですが、大沢たかおと要潤観たさにキングダムを観てきました。

日本最高のキャスト陣

大沢たかおの王騎将軍が話題のキングダム。確かに、3作目は王騎将軍が出陣することもあって大沢たかおが全面に出ています。「ンフフフ。童信。」もう、台詞回しが耳に残る残る。ついつい口をついて出てきてしまいそうになるほどです。予告編でやっていた沈黙の艦隊でも王騎将軍が出てきてしまいそうです。いや、王騎将軍の台詞回しがなければ違和感を感じてしまうかもしれません。インパクトは特大です。大沢たかおさんは王騎将軍のためにものすごいトレーニングをして筋肉量を増やしてきたといいます。本当にすごい役者さんです。マンガの中のぶっ飛んだキャラクターをリアリティを持って成立させてしまうのですから。

騰を演じた要潤さんは仮面ライダーG3・氷川誠の頃から大好きな役者さんです。抑えめな演技でしたが、それがただのNo.2ではなさそうな不気味な雰囲気を漂わすことにつながっていました。そして、大沢たかお・王騎将軍との掛け合いは素晴らしいの一言。

「やる気マンマンですな。」

真顔でやるから余計にヒドイ。劇場で吹きました。

ダブル主演の山崎賢人さん、吉沢亮さんは若手俳優の筆頭ですし、橋本環奈さん、清野菜名さんもこれからますます活躍されると思える女優さんです。脇を固めるのは佐藤浩市さん、玉木宏さんら実績十分なベテラン勢。前作にはトヨエツこと豊川悦司さんも秦の将軍役で出演していました。敵役にも片岡愛之助さん、山田裕貴さん、山本耕史さんといった実力派の方々が顔を揃えています。今作では、杏さん、小栗旬さん、吉川晃司さんが新たに仲間に加わりました。2作目の制作発表会見で豊川悦司さんが、キングダムが大物俳優に声をかけていると聞いて、自分にも声がかかるのか気になっていたというようなコメントをされていました。キングダムには日本を代表する俳優である豊川悦司さんにそう思わせるほど、素晴らしい俳優さんが集まっていると思います。

キングダムは、日本のアベンジャーズだ。

漫画原作で、実力派俳優を次々とキャスティングしているシリーズと言えば、MCU・アベンジャーズシリーズが思い浮かびます。MCUは、アメコミというアメリカ独自の文化を実写化しました。キングダムは、中華を舞台にしているとはいえ、剣劇を中心とした時代劇と言えるでしょう。日本(もしくは東アジア圏)独自の時代劇を題材にした大ヒット漫画を実写化し、豪華キャストを揃えたキングダムは、日本のアベンジャーズと言っていいと思います。

藤枝梅安をリメイクした際に豊川悦司さんが、時代劇はある意味でファンタジーに近く、現代劇に比べて求められるリアリティラインが低いため自由に演技や演出ができる。だから、時代劇には可能性が広がっているとおっしゃっていました。キングダムはその可能性を見せてくれていると感じました。中国や日本国内でロケをして、大陸で広がる荒野をウソだと思わせずにスクリーンに映してくれました。大規模な合戦を信じさせるスケール感を出してくれただけでも大拍手です。さらに、敵将を討つという目的が本当に達成できるのか。そのシンプルな構図で、手に汗握る戦いを見事に見せてくれたと思います。何より、オールスターキャストを揃えたことで、演技によるノイズが大沢たかおさんの王騎を除いてなくなっていることがとても大きいと思います。安心して物語に集中できる分、映画にのめり込みやすくなっていると感じました。そして唯一の異物である王騎も、ここまでやってくれれば、ノイズを飛び越えて映画の大きな魅力となっていると思います。

「逃しませんよ、フウキさん。」

はい、全てを持っていってしまいました。


さて、中途半端なところで終わってしまったため、次回作がめちゃくちゃ気になります。気になりすぎて、この夏、漫画喫茶で原作を全巻読んでしまいました。2作目もレンタルして、トヨエツを堪能しました。一本の映画から、原作、前作とさらに追いかけるという楽しみをくれたキングダム運命の炎。アベンジャーズのように、年2、3本ペースで公開しないと終わりませんよ?とりあえず、次回作をできるだけ早くお願いします。



ついに4作目の公開が予告されました。いよいよ、要潤の騰がスクリーンで暴れるのか?めちゃくちゃ楽しみです!!

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