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龍と、謎の瀬織津姫を訪ねて 前編

noteを3日サボっておりました。
birdfilmの増田達彦です。

実は秘かな旅に出ておりました。

みなさまは瀬織津姫せおりつひめという、
日本の女神様をご存じでしょうか?

瀬織津姫(せおりつひめ)は、神道の大祓詞に登場するである。瀬織津比咩瀬織津比売瀬織津媛とも表記される。古事記日本書紀には記されていない神名である。
(中略)
水神祓神、瀧神、川神である。九州以南では海の神ともされる。祓戸四神の一柱で祓い浄めの女神。「人の穢れを早川の瀬で浄める」とあり、これは治水神としての特性である

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)


伊勢神宮正宮にお祀りされている、
天照大御神あまてらすおおみかみ荒御霊あらみたまをお祀りするのが
正宮の横の荒祭宮あらまつりのみや


伊勢神宮 内宮 荒祭宮


実はその祭神の別名が、なんと、
この瀬織津姫といわれています。
つまり、瀬織津姫は、
天照大御神の荒御霊ということ。

そんな位高き神様なのに、
なぜか古事記、日本書記には、
一切登場しない不思議な神様。

一説には、
日本の正史から抹殺された神、
ともいわれています。


瀬織津姫は謎多き神なのです。


ここで一気に飛躍します!!!


21世紀の今、
産業革命以降の人間の経済活動で
人間を含め、地球上の生きものが
大量絶滅の危機を迎えています。
生態系が崩壊し始めています。


地球上の生態系を支えているのは
いったい何でしょう?

そう、「」です。
水は全てのいのちの源であり、
多くのいのちが輝く地球が、
水の惑星と言われるゆえんです。

そして、この瀬織津姫せおりつひめこそ、
実は世界の生態系を救う、
「水」を司る神様なのです!


そこで、私と友人は、
次なる映像作品を含めた、
企画立案の取材のために、
日本の正史から抹殺された?
瀬織津姫を祀る神社を探す旅
に出ることにしたのです。



国の重要無形文化財 愛知県東栄町の「花祭り」


国の重要無形民俗文化財である
「花祭り」で有名な、奥三河の
愛知県北設楽郡東栄町。
山深く、水清き、美しい山里です。

その奥三河の深い山里の中に、
瀬織津姫を主祭神として祀る
全国でも数少ない神社の一つ
槻神社つきじんじゃがあります。


愛知県東栄町 槻(つき) 神社


誰一人としていない境内に、
巨大な杉が何本も立つ静かな槻神社。

主祭神 瀬織津姫命せおりつひめのみこと
祭神 伊邪那岐命いざなぎのみこと 
祭神 建御名方命たけみなかたのみこと

ふむふむ、出雲、縄文系というか、
国津神系の神社のようですな。
しかし本殿正面に立つ杉の大木・・
この光景、どこかで見たような・・

そうか、熊野だ!
熊野の神社にそっくりだ。


熊野に多い神社の雰囲気を醸す境内

で、由緒を書いた札を読むと、
想像通り、ここは元、熊野神社。
明治政府による神社合祀令の際、
近在の社をここに合祀したらしい。

しかし、熊野神社だったのに、
主祭神が瀬織津姫というのは、
いかにこの地域で瀬織津姫が
大切にされていたかが分かります。

神社の名前も、熊野神社ではなく
瀬織津姫を祀ったつき神社を継承。


槻神社ご本殿

丁寧にお参りし、空を見上げると、
さっきまでの曇り空が噓のように
にわかに青空が広がり、
陽光が射しこんできました。

さすが、水と浄化の神様だけに、
境内にいるだけで
身体が浄化されていくような
清々しさを感じます。


しかし、水の神様である
瀬織津姫を祀る神社なのに、
辺りに水の気配が全くないぞ。

湧き水とか、滝とか、川とか、
そうした気配が全くないのです。

合祀前、瀬織津姫を祀った、
本来の槻神社は、おそらく、
水辺に近い場所にあったはず!

そう推理した私たちは、五感を頼り
本来の瀬織津姫が祀られた地を求め
付近を探訪することになりました。


そして瀬織津姫さまのお導きなのか、
奇跡的な出会いと共に、
その地を見つけることなるのです。


以下、後編に続く。

龍神さま、空に現る


birdfilm 映像作家:増田達彦

















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