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【鳥公園キックオフミーティング】④2020年度の具体的な計画

この記事は、鳥公園新体制に向けたキックオフミーティングの議事録です。今回は第4回です。今回は2020年度の具体的な計画を話しています。この中には、実行に至らず出来なくなったものや、変更したものもありますが、ぜひご覧ください。
また分量が想定以上に延びたため、次週5回目を追加してお届けします。
第1回第2回第3回と合わせてどうぞ!


●具体的な計画

蜂巣:今実際に進んでいることとしては劇作家を三人集めてでしたっけ・・・

西尾:えっと、これをお見せすると・・(スケジュール投影)、

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西尾:2020年度は5月に、これまだ公式には出てないんですけど(※2020年3月現在は、もう公式に情報が出ています)、静岡のストレンジシードで上演させていただくかな?という感じになっています。これはながらさん演出ですね。同じ作品をさらに京都でもやれるかな?っていう話もしています。

 それから7月に1週間、3人が毎日なんかやる。なんかって言うのはまだ中身が決まってませんが、これもお互いが、あ、そういうことやるんだねっていうのを見合う。

 で、8~9月っていうのは、私と蜂巣さんがやろうとしているプロジェクトで、これはどのくらい話したらいいかな・・

蜂巣:話そう!

西尾:そうだね!これも、私たちの間では結構話してるんですけど、リサーチから戯曲を立ち上げるっていうのを私がこの数年やっていて、でそのやり方に演出家の立場で帯同してみたい、と蜂巣さんが言ってくれて、それじゃあなにをリサーチしようか?となった時に、差別されている人が気になる、それじゃあ部落問題について調べてみるか、と言っています。
 クラウドファンディングのときに言葉として出さなかったのは、結構どう受け取られるかなということもあったので、、

蜂巣:そうですね、リサーチ場所を公に出すこと自体も抵抗があったのと、リサーチ自体が不十分だっていうのもあって。
 私自身も地元で、被差別地域にあたる場所はあって、小学校の学校教育でも部落問題に関して力を入れていた学校でした。そんなきっかけから西尾さんと気になることが共通したので、リサーチプロジェクトを行えたらなと思っています。

西尾:私自身は被差別部落にすごく関心があるっていうスタートではなかったんですけど、2017年に上演した『ヨブ呼んでるよ』っていう作品で、何かを被るとか捧げるってなんなんだということを考えていて、肉食とか、カニバリズムの話を稽古場でしていて、結局そんなにその要素は残らなかったんですけど、
 みんなで品川の屠場に行こうって、見学したいんですけどって電話をしたら、その電話を受けた人がものすごく警戒っていう声の色で、いかに普段いろんな電話を受けているかってことを思って。
 演劇の取材と伝えたら、いま結局小学生の社会科見学しか受け入れてないということだったので、一般公開されている食肉館みたいなところにみんなで行きました。
 
 さっきながらさんが「食べるってことがよく出てくる」って言ってくれたんですけど、食べるとか排泄するとか、人間を筒みたいだな(上から入れて下から出てくる)と思ってて、それを一部分だけ外部委託するとか、都合の悪いことを他人にやってもらって生きてるってどういうことなんだろうなって思って、その興味から食肉とは?とか人の体を食べるって何だ??となっていて。被差別部落も、そこからの関心です。

 そういうわけで3か所くらいどっかに出かけてリサーチしたいねって言ってて、リサーチから私は11月には戯曲の第1稿を上げます・・
 で、蜂巣さんは11月中に俳優の人たちとワークショップをして、12月にワークインプログレス公演をやろうと。でその翌年のどこかで本公演をやろうということになっています。

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 それから2021年の2月には、『2020』っていう作品をながらさんに上演してもらいます。私は小さい頃マレーシアにいたんですけど、その頃のことを題材にした一人芝居の作品を2016年に自分の作・演出・出演でやっていて、そういうものすごく本人性の高い作品を他人に渡していけるのか?っていうことに興味があって、ながらさんに託したいなと思っています。
 これも横浜と京都でやる。一人芝居だけど、一人でなくてもいい。

和田:そうですね。

西尾:で、その続きみたいな感じで、からゆきさんのリサーチを去年からやってるんですけど、それを『2020』と同時に上演したい、けど、誰が演出するの??っていう・・

蜂巣:ながらさん出来るの?

西尾:どう? 2本って出来るのかな?

和田:早めにやれば……??

 どうでもいい話かもしれないんですけど、うちの父親も転勤族で、小学校4年生くらいまでシンガポールと香港にいたことがあって。土地も違いますし、個々の経験も違うと思うんですけどある幼少期のある時期、日本にいなかったみたいな感覚はもしかしたら似てるのかなと思ったりしています。

西尾:『2020』は、子供のすごい個人的な目線から見たことと、国家とか歴史とか大きいことを行き来する作品にします!みたいな企画書を書いたんですけど、結局すごい個人的なことだけで終わっちゃったなあ、というのがあって。

 その続きと思っているからゆきさんのリサーチは、もうちょっと大きいことにも触れたいと思ってるので、同時に見ていただけたらいいかなあと思っています。
で、そのあと3月のが、劇作家合宿というのをやってみたいと思ってて、あとアタマの中展も、…(笑)

和田:やれたら(笑)CCOというのはクリエイティブセンター大阪

西尾:大阪の北加賀屋というところに名村造船所跡地というところがありまして、そこを持っているのが千島土地株式会社というところで、そこが千島財団という財団を持ってて、スペース助成というのをやってるんですよね。場所を貸してくれて、滞在しながら作れるっていうのがあって。その企画に応募して。

 劇作家たちが2週間くらいいて、みんな書くのはそれぞれなんですけど。でもこもって書くって大事だなあって城崎に行って思ったのと、書いてて「ああ、書けない…」って時に、「今ここ詰まっててさあ」みたいなことを、キッチンですれ違ったら話すとか、そういうことがすごく助けになるんじゃないかなあと思ったので、合宿にしたいなと。
で、そこで書かれた戯曲を早速この三人の演出家と公募の人たちがアタマの中展形式でやって、「こういう戯曲ですね」とか言われるみたいな、のは、どうだろうと思って(笑)という企画です。応募するので通るかもわからないんですけど。

 そこで私も参加して、『ヨブ呼んでるよ』をリライトし、三浦さんに2021年度にやってほしいというのがあります。

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西尾:そして、タイミングが決まってないんですが、三浦さんが幽霊について前からリサーチしていて、そのことから戯曲を書くということを話していて、これちょっとどんなか聞いてもいいですか?

三浦:これ、幽霊というとオカルトになってしまう気がするんですけど、今は日本の戯曲における幽霊の役割についての修士論文を書いていて、そこからご一緒できないかなと思ってお話をしてるんですけど、その幽霊という非合理的な存在というのは戯曲の中で役割が時代によってすごく変わるのではないかなと思っていて、まだ仮定の段階なんですけど。

 それはその時代その時代の宗教のあり方とか、死の近さとか、災害がある戦争があるとかによってだと思うんですが、それをちょっとやってみたい。
 最終的な目的を決めずに、二人でちょっとやってみて、まあ最後にはきっとテキストになるであろう、その先に上演があるであろうなんですが、一応目的を決めずに一緒に並走をしてみるという…あってますか(笑)

西尾:あってます(笑)あってますというか(笑)はい。

 あとはもう一個やりたいなと思ってるのが、あんまりこれは演劇の上演に直結しないことなんですけど、日本と韓国の近現代史の共通教科書をつくるプロジェクトです。今年の9月にからゆきさんの作品を韓国で上演する機会があったんですけど、その時に、韓国でどういう風に慰安婦問題が受け止められているのかとかも知らないとできないなあと思って、ちょっと歴史のことを少し勉強したりして。
 そうするとやっぱ、行ってみても感じたのは、認識がものすごい違う。知ってることも違うなあということで。
 アーティストとか研究者が集まって、自分は歴史をどういう風に習ってきたとか、正しいことというよりは「そういうものだと思っている」みたいなとこから話して、間を作ってくみたいなことができないかなあと思って。

 さっき俳優がお金に関わることとか現実的なことから阻害されてると言ったんですけど、そこと繋がるんじゃないかと思ってて。俳優だけじゃなくて演出家も劇作家も、いろんな勉強、大事だなと。

 作るためのことをやるだけでは追いつかない。もうちょっと、どういう時代に生きてるんだなとか、どういう世界なんだなということを、いま目の前の作品というだけじゃなくやっていって、耕すみたいなことが出来たらいいなあと思っていて、これはこの三人だけでなくさらにもっと一緒にやってる俳優さんとかスタッフさんとかも来てもらえたらいいなあと思ってる企画です。

 というのが今、まあ具体的に挙がっている企画で、では付箋に行きます。

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作・演出の西尾佳織が2007年7月に結成。 「正しさ」から外れながらも確かに存在するものたちに、 少しトボケた角度から、柔らかな光を当てようと試みている。

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