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ビール初仕込み 【反射炉ビヤ×きち コラボビール】

ども!花粉症は小6から、この季節が1番怖いアレルギーの申し子きちブルーイングです!

遂に仕込んで参りました、反射炉ビヤとのコラボビール!
朝2くらいの電車に乗り込み、向かうは静岡県伊豆長岡へ!

この日はとびきりの快晴となり、ロンT一枚で過ごせるほどの気候。お出かけ日和の伊豆長岡は、山々から花粉の大群が見えてきそうです。

そして今回仕込んだスタイルは”アメリカンペールエール”。ホップの華やかな香りが印象的かつ、程よい苦味とモルトの味わいをバランスよく組み合わせたレシピとなっております。

ここで何故アメリカンペールエールを選んだか、ですが。
どんなビールを作りたいかって考えた時、おそらく全ブルワーが一度はこう思うのではないでしょうか

「自分がクラフトビールを初めて飲んだ時の衝撃を味わってほしい」

今回のコラボビールは地元葛飾区の飲食店にも繋がる予定です。きっと中にはクラフトビールを初めて飲む方もいらっしゃると思います。そんな初体験を飾るクラフトビールとしては、やはり自分が1番最初に好きになったスタイルで提供したいと考え、ヘッドブルワーの山田くんにも快諾していただきました

と言うクソ長い前置きはここら辺にして、早速仕込みの様子をご紹介します。

まずは砕いたモルトをお湯に投入し、麦のお粥であるマッシュを作ります。

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モルト内部にある糖化酵素の働きによって、デンプンを細かい糖分に変えていきます。酵素の活動できる温度帯のお湯に砕いたモルトを入れるだけで甘い麦汁が出来上がるんですねー。自然の力はすごい

糖化中の麦汁の様子。1時間ほど放置します。

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糖化を終えた麦汁を濾過し、キレイな麦汁だけを煮沸用の釜へ移します。

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これくらいの長さの棒を持つと、大体このポージングになりますよね。

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スムーズに濾過作業を終え、お次は煮沸へと入ります。
この煮沸の段階でホップを入れることにより、ホップに含有される苦味成分のアルファ酸が熱作用によって異性化→水溶性へと変化し、麦汁に苦味成分が溶けるようになります(詳しくはググってね)

今回はSimcoe, Apollo, Sabroの三種類のHopを使用。
主に苦味を与えるSimcoeは早めに投入し、ApolloとSabroは香りが飛ばないよう煮沸の後半に入れます(通称ホップバースト)
しかも煮沸終了20分前から5分毎にApolloとSabroを交互に入れる方法でホップバーストしていきました。正直今回の交互に入れたのと、20分前に全部入れたのと、5分前に全部入れたのとかを比べないことには違いなんて分かりません笑
ただ今回のコラボの意義としてみんなで楽しみながらビールを作ることを目指していました。zoomでの事前レシピ打合せの際に、醸造長の山田くんがホップバーストのアイデアを出してくれて、面白そうだしやろうと言うことに。

てなわけで、みんなで交互にホップを入れていきます。
醸造長の山田くん。この動画をインスタのストリーズに上げたところ、台湾人の友達から「イケメン♡」とDMが来ました。台湾で反射炉ビールが激売れする日は近いようです。

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ブルワーの小池くん。曰くベアード時代の私のロン毛を意識して髪を伸ばしているそう。「え、俺のロン毛ってそんなキモかった?」って素直に言っちゃってごめんね。でも俺はポニーテールもしてなかったし、帽子からテールを出すジャネットジャクソンスタイルもやったことはなかったから・・・

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そして私のターン。ベアードビール時代から約2年ぶりのバンダナを巻き、気合十分でございます。嘘です、本当は大量の花粉と早起きによって頭がぼーっとしている状態です。目開いてる?

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今回の発見として、どのようにホップを投入するか、という新たな楽しみ方も生まれました。これを今後は「ホップバースト大喜利」と名付けたいと思います。
ちなみに「ホップバースト」の名付け親は、私の元上司で潮風ブルーラボオーナーのクリスプールのようです。昔「あれは俺が名前を付けたんだ」って言ってたクリスさんが言ってたのを話し半分で聞いてましたが、本当だったようです・・・全然信じてなくてごめんなさい!
Japan beer times クリスさんへのインタビュー記事
https://japanbeertimes.com/2010/04/brewer-interview-chris-poel/?mode=ja

クリスさんへ謝罪の念を抱いているうちに煮沸終了。その後、冷水でキンキンに冷えた熱交換器内に麦汁を通し急冷。そのまま発酵タンクへと移送します。

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今回使用したWhite Labs社のサンディエゴ・スーパーの酵母ちゃんたち。

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麦汁に酵母を投入し、しっかりと蓋を閉めます。

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そんなこんなで今回のコラボビールの仕込みが完成。美しい色合いの若ビールが出来上がりました。これからの発酵管理や香り付けのドライポップ作業等は、全幅の信頼を置く反射炉ブルワーのお二人にお任せし、完成を待ちます。

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反射炉ビヤチームのおかげで、友達んちに来たようなアットホームな環境で楽しく仕込ませていただきました。本当にありがとうございました!

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今回のコラボビールの名称やラベルデザイン、販売方法などの詳細はまた追ってご報告致します!お楽しみ!


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