子商いプロジェクト@修善寺vol.2スタートしました。
1、プロジェクトのはじまり
静岡県伊豆市でわさび専業農家に嫁ぎ、4世代7人ひとつ屋根の下で暮らし、家業であるわさび栽培を知ってもらいたいと「滝尻わさび園」の広報をしています浅田恵子です。
私が参加している木下斉さんが所長のオンラインラボ「LDL(Locally Driving Labs)」の中で、西田パートナーが中心となって立ち上げた【子商いプロジェクト】に賛同し、2022年8月に第1弾を修善寺温泉場で開催しました。
【子商いプロジェクト】のコンセプトは
子どもの「商い」による学び、小さくても価値ある「商い」、共に「商い」をする楽しみを。です。
【子商いプロジェクト】の活動についてはこちらのマガジンにまとめられています。↓
2、第二弾は「駄菓子屋縁日」✖️「地域らしさ」
第一弾は、わさびを仕入れて販売と、地元伊豆市で栽培している茶葉を仕入れて販売しようと思いましたが、露天商許可の課題があり、当日はわさびの販売とお茶は「試飲」での提供という形で試しました。しかしながら、なかなか「試飲」提供でも観光客の反応は得られなかったので、飲み物開発の今回は断念。第二弾は、身近で手軽に仕入れられる「駄菓子」と「地域らしさ」を組み合わせてみることにしました。
販売場所は前回と同じく、修善寺温泉場にあるレンタルスペース「most8092」をお借りしました。そして販売体験日は観光客が集中するゴールデンウィーク(5/4)に設定しました。
3、子商いプロジェクトをなぜやるのか。
なぜ、子商いと謳いながら親子で学ぶのか?
答えは【大人にも一緒に学んで欲しい】からです。
今の時代、9割がサラリーマンと言われている中、大人も「商い」を実際にやれる場はほとんどありません。フリーマーケット出店したことがある、自営業をしている方にとっては当たり前のことですが、なかなか学校では教えてくれません。前回開催し、私が子ども以上に「商い」について勉強になりました。
4日間の講座の中でお伝えすることは、【仕入れ・売り値を決める・売る】の3つだけです。実際に、自分たちで出資金を持って仕入れして、値段を決めて、売ってみる。
親子で学びながら、子どもたちの発想力の豊かさだったり、我が子の意外な一面を知れたり。そして、プロジェクトを通して、一番大事にしたいと思っているのは「親子で一緒に1つのことを取り組む時間を共有できる」ことです。
子ども向けの「お金」の学びだったり、大人向けの「お金」の学びがあったりしますが、親子で実践を主とした学ぶ機会はなかなか少ないと思います。
「投資」も未来に投資ではなく、今の自分たちに投資することがとても大事なことだと思い、このプロジェクトで企画しました。
今回のプロジェクトは4日間で設定しました。
なぜ4日間なのか。
それは、「考えて=つくる」の時間を作りたいからです。
第1回目に引き続き、伊豆市修善寺在住のデザイナーの勝野美葉子さんに今回も携わっていただいています。
実際にお金の学びだけでなく、「お金」と「地域」を結び、他にはない「魅力」を作って「売る」を学ぶプロジェクトにしたいと思います。
そのためには、【デザインの力】は大事な要素だと思います。
ただ、デザインして作り出すコトは、時間がかかることでもあります。今は簡単に作れるようになってきましたが、それでもあれこれと試行錯誤する時間も大事な時間だと思います。2週間かけて、親子で「お金」と「デザイン」に向き合う時間を作れたらと思い4日間のプログラムに分けました。
4、いよいよ1日目がスタート!
今回の申し込みは、前回参加してくれた家族と我が家の子どもたち。
小学5年生が2人と小学3年生が1人、小学2年生が1人の4名の子どもとお母さん。そして、今回は助っ人にサポートスタッフとして1名参加の計6名で1日目が始まりました。
[1日目の予定]
①お金の勉強 30分
②まち歩き 30分
ー休憩ー
③まち歩きで気づいたこと、ふりかえり
前回も参加してくださった家族で顔馴染みでもあるので、簡単な自己紹介とを済ませて、まずお金の勉強から。
「もしも1日レモネード屋さんになって、いくら手元に残るか、「手元に残るお金=粗利益」を目標金額に近づけるかをワークシートを使って計算してもらうことから始めました。
ワークシートは、修善寺での「子商いプロジェクト」を進めてくれているデザイナー勝野 美葉子さんが作成してくれました。
小学5年生の2人は掛け算割り算がすらすらできるようになり1人でもできますが、小学2〜3年生はなかなか難しい。けれど、サポートスタッフさんのおかげで、電卓を使って答えがでると「なるほど!」と目を輝かせていました。
レモネード1杯分の材料費が出ると、1杯分の商品代金を決めます。原価ギリギリだと2円しか手元に残らない。。10杯売っても20円、、。
自分たちが決めた目標金額にとどかせるには、10杯分を用意して1杯いくらで売ればいいか計算してみる。商品代金を10円ずつあげながら、何度も計算する真剣な眼差しがそこにはありました。
利益を出すことは、お金を貯めて次に新しい商品を作るためのお金にできることも最初に伝えました。
1杯450円のレモネードどうやって売ろうか。
自然と周りのお店がどうやって売っているかに関心を持つ子どもたち。
頭をいっぱい使ったあとは、修善寺温泉場をまち歩きをして「地域らしさ」を見つけに行きました。
今回のミッションは、
「駄菓子屋さん」と「地域らしさ」を繋げて縁日を開くこと。
修善寺温泉場には、修禅寺や夫婦杉が有名な日枝神社、源頼家が修善寺で暗殺され、冥福を祈って北条政子が寄進した伊豆最古の木造建築物である指月殿を巡りました。
地元に住んでいてもなかなか歩かない場所をめぐるまち歩き。
何枚も写真を撮る子どもたち。
でも一番気になっていたのは「射的屋」さん
さぁ、どんな風に「駄菓子屋縁日」にしていくか。
続きは来週の日曜日までの宿題にしました。
普段行ったことがある場所でも小さな部分にも目がいったり、
お店さんがどんな風に売っているか、
どんなお客さんが修善寺温泉場に来ているか。
ここでしかもらえない商品を考える
などなど。
子どもたち目線で発言する意見にハッとすることもたくさんありました。
1日目の最後に、木下斉さんの「事業の鉄則」をお伝えして、終了しました。
1日目はここまで。
4/30、2日目続きます。
◇今回のプロジェクトに3企業様から協賛金をいただきました。協賛金は、子どもたちのTシャツ代に使わせていただきます。
・修善寺うさぎ薬局様
・自然治療サロンミモザ様
・ナチュラルダリア様
ありがとうございました!
そして、今回も多大なるサポートいただきました
@shuzenji_tsubame_sha
@most8092
@space_cotoriの坪内 ちひろさん
ありがとうございました!
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