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上級の教科書

上級用の教科書、何を使ってらっしゃいますか。雑感記します。

テーマ別上級で学ぶ日本語

 こちらの旧版を日本語学校で使っていました。私が授業で担当したのは、15課あるうち10課までです。その中で感じて各課ごとに取り組んだことは、ものごと、いろんな見方ができるよ、批判的に考えてみて、自分のものの見方を広げよう、ということでした。ゴールとして、各課ごとのテーマについてクラスで一緒に考えられた点は、中級までの『できる日本語』のできる!と同じだったので、そういう意味では使いやすかったです。

留学生のための分野別学びの扉

 カラーで写真もあって、気持ちが上向きになります。中級でも読んだips細胞に関する文章がありました。中級で読んだ時の内容と比べることで、語彙量や細かい内容の記述など上級レベルの日本語を学生も体感できていいんじゃないかと思いました。分野が多岐に渡っていて、興味深い内容の文章ばかりです。分野別はテーマ別より幅が広いので、各課の文章1つずつについてゴールにする授業になるのかなと思います。また、チャプターナンバーの小さいものから文章レベルが上がっていく構成になっていないので、授業で扱うなら、易しいチャプターのものから扱うことになるのかなと思います。

日本語で考えたくなる科学の問い

 上下巻あります。文法や語彙の説明も詳しく、独習者にも使いやすい本です。それぞれのテーマに関する文章は、調査結果などから科学的に考えたものになっています。読んでいて、とても面白いです。

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