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クローズアップ現代・沢木耕太郎
NHKスペシャル・認知症の母と脳科学者の私

 今日から新学期が始まる。準備は整えたものの、ざわざわ、心が落ち着かない。『できる日本語中級』第20課の「豊かさと幸せ」のことも気になりながら録画しておいたNHKの番組を見る。

人を尊重する、人と向き合う

 そして、「対話」。教育の仕事をしていると、呪文のように、何度も何度も耳に入ってくることば。学生に対して、そういう態度が取れるように心がけているつもりである。でも、どこまでいっても、まだまだ「つもり」の域を越えていないような気がしている。自分ができている感覚がつかめないのだ。
 今日テレビを見ていて、あぁ、私は教育を通して、仕事を通して得た知識やスキル、経験を、人を判別するのに使っているのではないかと思った。分析ではなく、相手が向いている方向に沿った支援ではなく、私が相手にこうあってほしい姿を相手に強要しているのではないかと思った。もちろんそんなつもりで仕事をしていないし、子育てもしていない。でも、どこか感じる、人に対する罪悪感は、そこなんじゃないかと思った。

自分のために仕事をする

 学生のために仕事をするなどというのはおこがましい。あくまでも、自分の選択で、海に飛び込む。3月のゴールまで、とにかく泳ぎ切って、息を吸う。ゴール地点でおいしい空気を吸うために、ただ毎日集中して、するべきことを一生懸命仕事をする。今までよりちょっとだけできたと手ごたえを感じられる仕事がしたい。楽しかった、がんばった、と思える仕事がしたい。自分に集中して、頑張りたい。

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