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飼育日記「めだかのきもち」㊸ガガブタの花 が咲く🦀 アズチグモ現れる
8月のメダカ鉢。
ガガブタの花は、夜明け前にスックとステムをもたげ…
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84132188/picture_pc_2267c1133bba4f79566629df99fea4f4.jpeg?width=800)
陽が差す頃には5弁の花びらをいっぱいに広げて、夕方には萎んでいく。花火のように潔い。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84132208/picture_pc_1e7a87c903f0b97fff757781bbe27473.jpeg?width=800)
水草の旺盛な生命力に比べ、猛暑が始まった頃から、ポツリポツリと弱るメダカが続いた。寿命なのか、昼夜の水温変化や、水質悪化のせいなのか分からない。
心配した冬越しは一匹も欠けることなく春を迎えたのに、昨今の日本の夏は、水の中の小さな生き物にとっても、過酷なのかも知れない。
葦簀を掛けた60Lのベランダ鉢は、30°を大きく上回ることはないけれど、毎朝水を一部入れ替え、水草も繁茂しすぎないよう、目を配っている。餌を食べなかったり、泳ぎのおかしいメダカがいれば、引き上げて、室内の塩浴で養生してもらう。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83682537/picture_pc_b6015386c4784877f81b831135fd3f3c.jpeg?width=800)
❗️スカビオサの花の真ん中がピピっと動いた。めしべの擬態をしていた、透明感のある小さな美しい虫…蟹のような、蜘蛛のような…君は誰?どこから来たの?
蜘蛛図鑑で調べたら(こういう時、スマホはホントに便利!)、まさしくこの形のまんま載っていた。カニグモ科アズチグモ。まさに🦀のような🕷だったんだね。これは♀で、♂はずっと小さくて地味な茶色、全然似ていない。花の側で擬態をしながら、獲物を待ち構えるのだとか。三角の仮面を被ったような顔がユニーク。6階のベランダにいつどうやって来たのかが謎。ここが気に入ったなら、ずっと住処にすればいい。夏の内に丸めた葉っぱに産卵するらしい。相棒はいるのかな?
飼育を始めて一年が経って、メダカの生涯を多少俯瞰して見られるようになった。
命が生まれれば、終わりも来る。メダカの一生は、予想以上の早送りだ。
ほのぼのとか、癒される、とばかり言っていられない。弱いものイジメもあれば、病気にもなる。卵や針子は容赦なく親メダカ達に食べられるし、弱って動けなくなれば、それまで良き同居人であったヌマエビに狙われる。
自然界の摂理、食物連鎖がこの小さな水の中で粛々と行われている。
せめて環境を整えて短い命を全うしてもらおう。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83596286/picture_pc_9fa5108569d1856064c0924bdeb7cea4.jpeg?width=800)
塩浴中の一匹が、塩水を替えようとお玉を差し入れると、するりするりと思いがけないすばしこさで、逃げる。あんなにヨロヨロしていたのに。
ガラス鉢を覗く気配で、直ぐにスッと上がってくる。餌もパクパク食べられるようになった。暑さが落ち着いたら、外の仲間のもとに戻れるかな。
頑張れ頑張れとエールを送っている。
8. 3
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