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続・言葉は救う🩺病院にて

体の不調が、数年置きに、どういう訳か、決まって夏にやってくる。

椅子から立ち上がる際、右足の付け根を電流のようにピピっと走る痛みが始まりだった。痛みは、数秒で消え、歩くのにもさして問題はなかった。

そんな症状がしばらく続いていたので、整形外科の診察を受けた。レントゲンで骨には異常なし。鎮痛剤、筋肉をほぐす薬、スティック軟膏の処方に加えて、15分間足の付け根を温める療法にしばらく通うよう、指示を受ける。

ギクっとくるのは、いつも仕事で使っている椅子から立ち上がる時と決まっていて、他の椅子やバス、電車では何でもなかったので、同じかたちを長時間続けてきたのがマズかったか、と想像できた。

薬を飲んでいる間は、痛みが起きることがほぼなくなっていたのが、2週間で薬が切れた翌日から、重心がかかると、右足の膝あたりまで貫く痛みが走るようになった。

まともに歩けない!

これはちょっとヤバイ。

痛みが間遠になった今日、再び整形外科に行く。医師は、鎮痛剤を処方します、と言う。
「体の動かし方や、体操など、指導を受けられる所はありませんか」と問うと…

「ありません」と即答。

(初診の日、整体やマッサージは、さらに悪くなることがあるから、やめた方がいい、と言われた。)

「子供じゃないんだから、自分の体の動かし方など、自分で考えなさいよ。」   

…えっ‼️ 

来る病院、相談の相手を間違えたようだ。鎮痛剤が効いているこれから2週間の間に、自分でこれからの方策を考えることにしよう、"子供じゃないんだし"、と毒づきながら帰宅。

それでも、今日は4時間余り、鎮痛剤が切れていても痛みが出ず歩けたのは良い兆しだった。用事のあった郵便局、整形外科、歯科医院が同じ一階フロアにあり、買い物予定のデパートが隣接していたのもラッキーだった。

母の靴などでお世話になった介護用品売り場で、安心のために、折り畳み杖も購入。親切に見立てて下さったスタッフに、つい先程の愚痴が出る。

鎮痛剤は、対症療法に過ぎない。体のパーツの不具合は、生活に支障のない程度には整えたい。

どうも解せない。

患者のQOLが上がるよう助言することは、医師の仕事ではないのか。

(隣接の歯科医院で、3ヶ月に一度のチェックとクリーニングの予約日だった。「虫歯無し」「歯茎良し」「裏側奥の磨き残し注意」…等、指導を受ける。都度説明しながらの丁寧な処置は、有り難く、この状態を維持できるよう、ケアしていこうと意欲が湧いてくる)

不安を抱えて来院した者が、道筋を与えられて安心する顔を見ることに、仕事の喜びはないのか。患者の顔を見ずに手当てができるのか。どうしていつもそんなに不機嫌なのか。

処方箋を出してもらう患者の立場では、そんなツッコミは、口には出来ない。腹ふくるる思いで退出。

当方はそのような対応はいたしません、と早い時期に言葉と態度で示してくれたのは、ある意味、誠意があると言えなくもないけれど。

            🌱🌱🌱

帰りがけ、集合住宅のエントランスで、親しくしている住民の方に出会った。ここでまた、今日の出来事をぼやくと…

整形外科は、それが限界ね、とバッサリ。

腰痛で通っている整体、素晴らしい先生だから、行ってみませんか。症状を丁寧にチェックして、見立てを分かりやすく説明しての施術。生活上の指導も受けられますよ。初診の時は、車でご一緒しましょう。

そう、言葉が欲しいのである。患者の不安は言葉で救われるのである。ポジティブに切り抜けようとする力が湧く言葉。

今日の医師には心底ガッカリしたけど、1週間振りに外出して、用事を済ますことが出来たこと、新情報で希望を得られたこと…プラスマイナスで言えば、プラスが優った日かも知れない。

今年はお高くて 購入する勇気が無かった
この季節の豊穣のかたち
夕方 思いがけずお裾分けが♪

若いメダカを分けて欲しいという申し入れあり。

総じて、今日は○の日だったということにしよう。




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