おしっこをするとき、なぜ身震いしてしまうのか?
多くの人が考えたことがあるであろう疑問、おしっこをするときになぜ身震いしてしまうのか」。実際に、多くの人が経験していると言われており、女性よりも男性のほうがよく経験しているようです。しかし、それほど多くの人が経験しているにもかかわらず、これまで専門的に研究が行われたことはありませんでした。一方で、この現象について根拠に乏しい説明がされる場合も少なくありません。
排尿後の身震いにまつわるウソ・ホント
多くのみなさんがお尋ねになった疑問の1つにこんなものがあります。「おしっこをするときになぜ身震いしてしまうのか」という疑問です。
もしあなたにこの経験がないなら、そんなことは本当にあるのだろうか、ネット上のジョークなのではないだろうか、と思われるかもしれません。それは仕方のないことです。排尿と身震いにはなんの関係もなさそうだからです。
しかし実際、排尿後に身震いをしたことのある人はたくさんいるのです。女性より男性のほうがこの経験をすることが多いそうです。しかし、どうしてそうなるのかは、誰もよく知りません。このことに関する研究も行われたことはないのです。
しかし、私たちはネット上で初めてこの質問に答えるわけではありません。あなたももし答えを探してみるなら、その現象の可能性について述べている資料をたくさん見つけることができるでしょう。
しかし実際、そのような多くの資料は間違っています! それらの資料はその情報を、1994年に書かれた、ある手紙に対する返信というかたちで発表された記事から得ているようです。その記事は排尿後に身震いをしたことのある人たちによる討論のフォーラムで、正式な科学的な情報に基づくものではありません。
あなたも、「排尿後の身震いは、温かい尿が体外に出ることにより体温が急激に下がり引き起こされる」と誰かが言うのを聞いたことがあるかもしれません。しかしその案は実際その討論フォーラムからきたもので、そのうえ理屈も通りません。人が嘔吐するときは、同様に体内にある温かい液体が多量に失われるにもかかわらず、身震いは起きないからです。
この現象の科学的名称「Post-micturition convulsion syndrome」ですら、そのフォーラムの誰かにより作り上げられたものに過ぎないのです。ですから、ネット上の情報を信じる前に、その情報がどこからのものなのかをチェックすることを忘れないでくださいね。
ジャーナリストが、排泄システムの専門家にこの疑問を尋ねた時、専門家たちは説明としてある一説をとなえました。その身震いは、身体の神経システムにある、異なる2つの部位が関わることにより生じるというのです。人が排尿し始めようとすると、身体は同時に血圧を下げます。
それは「副交感神経」の働きによる反応です。これは休息のための無意識な反応を引き起こす神経で、消化したりや心拍数を下げたります。しかし排尿は「交感神経」も刺激します。この神経は無意識な反応でも、本能的な反応をさせるものです。
この2つの反応が強く関わるときほど排尿後に身震いをする可能性が高くなると言えるかもしれません。この説ならば、なぜ女性より男性のほうがこの体験をすることが多いのかと言う面でも説明がつきます。人が立って排尿するとき、座っている状態より若干血圧が低くなります。するとこの2つの神経システムがより強く反応します。
しかし、この点に関する研究がなされたわけではありませんから、これが必ずであるとはまだ言えません。科学者のみなさん、調べてください! 世界が答えを求めています!
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