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遠いところにいる人と会話するために

ブラジルの人聞こえますか?

日本で有名なギャグだがブラジルにも「ビーチで砂を掘ったら中に日本人が埋まっている」という、似たようなギャグがあるそうだ。

このギャグのように地球の反対にいる人に声をかけて反応してもらうにはどうしたらいいのか、疑問に思ってしまったので少し考えてみる。


糸電話で話しかけてみる

どうにかして日本からブラジルまで穴を掘れたとする。日本からブラジルへ糸で繋がった紙コップを落としてみるとどうなるのだろう。

地球の内部は超高温になっていて、なんと中心の温度は5500度にもなる。小学校の工作で作るような糸電話では、いとも簡単に燃え尽きるだろう。


普通の糸電話では難しい…

それでは、糸電話の材質を変えてみるとどうか。有機物はおそらく全て灰になってしまう(灰も残るかどうか…)。では金属では?

金属で最も融点が高いのはタングステンだ。その融点の高さを生かして電球のフィラメントにも使われているため、タコ紐のように細く加工することも可能である。


そんなタングステンの融点は3380度。残念なことに地球中心の5500度には全く耐えられない。もっと言えばタングステンの沸点は5555度なので、液体の状態でも耐えられないかもしれない。

では少し高価になってしまうが、ダイヤモンドではどうだろう。金属ではないものの、共有結合の強さからその融点はタングステンよりも高い。


しかしそれでも融けてしまう。ダイヤモンドの融点は3550度。タングステンの融点に少し毛が生えた程度だ。なんとこれで自然界に存在する物質が全て溶けた。


SHIZENKAI  LOSE…



では人工物では?
人工物で最も融点が高い物質は、ロシアの大学が開発したセラミック耐熱材料だ。なんとその融点は4000度以上!



人工物でも地球の中心は通過できないらしい。



なんでも融かす地球くん

地球上にある最高級の材料を使って作った最強糸電話でも、地球の熱さの前には形を留めておけない。このままでは、糸電話でブラジルの人に話しかけるのは諦めるしかない。



しかしそう簡単に諦めることなかれ。幸運なことに地球は46億年前に誕生して以来冷え続けている。地球が誕生した当時はマグマの海に覆われ、段々と冷えることで僕たちが暮らす地面ができたのだ。

そんな地球だが、なんと17.5億年から32.5億年後には地球内部のマントルの対流が弱まり磁場が失われるそうだ。それだけ時間が経ったら地球内部の温度はどうなっているのだろう。もしかすると、最強の糸電話なら耐えられるくらいになっているかもしれない。




磁場が失われ…?


地球内部の温度を気にする前に、もっと気にしなければならない言葉が出てきてしまった。マントルの対流が弱まり磁場が失われる!?


地球の磁場は僕たち生き物にとって非常に重要な役割を果たしている。磁場は有害な太陽風や宇宙線から僕たち生き物を守ってくれている。今僕が生き永らえていられるのは、地球の磁場が頑張って変な奴らから地球を守っているからなんだね。感謝。

マントルの対流が弱まり磁場が失われるとき、僕たちは糸電話のことを考える前に地球上に生き続けられることを祈っていなければならない(祈ったところで無駄かもしれないが…)。


結論

糸電話でブラジルの人に話しかけることを考えてみたが、地球が味方をしてくれないため、諦めざるを得なかった…


他の方法ではどうだろうか

糸電話が無理でも他に何か方法があるかもしれない。
このnoteはここで終わるが、何か思いつけば続きを書くことにしよう。
例えば、爆音発生装置を作ってみるとかね。


死角をなくす方法についても考えてみた。どうしても死角をなくす必要があった方、見て頂くとためになるかもしれない。


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