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映画「PERFECT DAYS」を観た感想

観ようと思っていた映画を観てきました。

一見静かで単調に流れている主人公の日常。昨日も今日も明日も変わらないと思われるルーティンな暮らしの中でもちょっとした変化や出来事などのディテールを丁寧に描いている作品でこの監督が小津映画を意識して撮ったのがところどころ伺えました。

昔ながらの下町の古いアパートや銭湯や飲み屋と最先端の都内のおしゃれトイレと両者を繋いでいるようなスカイツリー。下町風情の描写はあるけれども東京のおしゃれエリアはほとんど映らずトイレと公園が少し、それからいつもお昼を食べる神社のみがフォーカスされています。唯一カセットテープ屋がある下北がクローズアップされていました。

カーオーディオのカセットテープから流れる音楽はほとんどオールディーズだけれど曲のチョイスがとても格好良い。浅草から代々木までの首都高の道のりも外国人から見た東京っぽさをなんとなく醸し出していました。

古いものと新しいものもそうですが光と影の描写も絶妙でした。朝日が東京を照らすシーンや土砂降りの雨のシーン、木漏れ日や夜の水面に映るネオンの灯りなども美しかったです。

全体的にノスタルジックな雰囲気なので観る年代によって受け取り方が違ってくる映画かもしれません。私の心にはかなり響く作品でした🎬

年初に行ったスカイツリーからの夜景🌆

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