SWING-Oさん
SWING-OさんもROOT SOULさん同様、たしか最初の出会いは渋谷THE ROOMだったかと思います。izanamiの結成前の時期ですね。
SWING-Oさんの自分の第一印象は、鍵盤に対してとても指がやわらかいプレイをするピアニスト。
そしてプレイヤーとしてもプロデューサーとしても「余計」がないのでとても安心感があります。
2017年からはFLYING KIDSのメンバーにもなられていますが、本作との絡みで言うと、少し前には椎名くん、竹内朋康さんとDezille Brothersとしてもディープなソウルを掘り起こされていました。(また活動してほしいです)
SWING-Oさんはすでにメジャー作、国内外含め150枚以上のアルバムに参加されていて、レコードの2曲をリリースするだけでもこれだけ労力がかかっている自分には考えられない多作ぶりです。
そして、アンサンブル全体を俯瞰してまとめるプロデューサーとしての視野と、裏打ちされた膨大な音楽知識。追いつく気もありません。
たぶんものすごく勉強家なんだと思いますが、今回は全体のアレンジャー&プレイヤーとして希望通りにバンドを仕切って頂きました。
いまだに自分の持論は「音楽は感覚的なもの」ではありますが、SWING-Oさんは理論派でありながら、感覚的なニュアンスの表現がとても上手な人だと思います。
J-POPだとナシなんだけどソウルミュージックの文脈でこうアレンジするとアリになる、みたいな。
よくSWING-Oさんが仰っていたのは、
レコーディングであれライブであれ、自分が参加するアーティストの曲の中に、いわゆる「黒い」エッセンスを必ずサブリミナル的に取り込んでいる、ということ。
あっ、いまどきはもしかして「黒い」すらなるべく使わない方がいいのかもですね。言葉狩り警察が来る前に、では「ソウルミュージック」のエッセンス、オマージュの組込みとでも言い換えましょうか。
そういうちょっとした要素が、わかる人はニヤッとできたり、そうでない人は「あれって実はこういう意味なのか!」と後々効いてきて、それがソウルミュージックへの入口になるんだ、とも語られていた気がします。
さすがソウル大学(not SEOUL)教授。しっかりアカデミックです。
そしてイベントの方の「My Favorite Soul」のオーガナイザーでもあるSWING-Oさんは、イベントの10周年と50歳のバースデーを個人でリキッドルームの規模でも行ったり(企画力!)、今も年に何枚も45Trioで7インチをリリースしまくっていたり、
そして毎日どこかで演奏もしていて、スキマに実はソロピアノ曲などもサブスクにどんどん曲が追加されていて、、50歳を越えてこのフットワークの軽さの人を本当に見たことがありません。
今晩もおそらく、どこかでプレイされていることでしょう。
「カフェインの女王」アナログリリースまで
残り2日。
メンバー紹介最終日はついに椎名純平さんのご紹介です。(今さら何を書こう?)