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全国子育てタクシー協会事務局のお仕事

2021年7月よりびーのびーのが事務局業務を委託されている「一般社団法人 全国子育てタクシー協会」についてご紹介します。

「子育てタクシー」とは
全国子育てタクシー協会主催の子育てタクシードライバー養成講座課程を修了したドライバーが専門に乗務する、お子さんやその保護者、また妊娠中の方にも優しいタクシーのことです。
荷物が多くなりがちな乳幼児を連れた外出のサポート、保育園や学童保育所、塾などに保護者の代行としてのお迎え、陣痛時のスムースな送迎など、"いざという時の保険"として登録・ご利用いただける、子育て世代に優しいタクシーです。

一般社団法人全国子育てタクシー協会HP https://www.kosodate-taxi.com/

今回は、そんな全国子育てタクシーを支える、わたしたち事務局の業務内容についてご説明したいと思います。

1.養成講座等の開催・コーディネート業務

事務局業務の中でメインとも言えるのが「子育てタクシードライバー養成講座」の開催に係る業務です。日程の調整から会場確保・講師の手配・保育実習団体の選定等を一手に請け負っています。

2.会員(協会に所属するタクシー会社)の管理業務

年会費や、登録ドライバー保険料の徴収等の業務です。また、運行実績の取りまとめや販促グッズの販売も我々事務局の欠かせない仕事の一つです。

おもな販促グッズ
車体に貼るマグネットステッカー(大・小)/のぼり/利用者向けの三つ折りリーフレット/イベントなどで配布するロゴ入りハート型風船/吸水シート/PRカード など

3.認定ドライバー管理業務

養成講座を受講し、はれて「子育てタクシー認定ドライバー」になられた方へ、認定証・証明書・認定バッヂの発行や保険の登録等を行います。
2022年度末現在、加盟116社、認定ドライバー1531名が全国で「子育てタクシー認定ドライバー」として活躍しています。

4.広報活動業務

協会の公式ホームページの管理・運営、SNS(Facebook)への投稿、関係各所・ご利用者様からのお問い合わせの窓口も事務局が担っています。
また、2023年度には協会理事の国土交通省・こども家庭庁への訪問にも同行いたしました。

2023年6月こども家庭庁訪問(写真右から大野会長、中橋理事、事務局長畑中)

そのほかにも、理事会との各種調整や財務管理等、事務局の役割はほんとうに多岐にわたっています。

「子育てタクシードライバー養成講座」の風景  子ども役の方はしゃがんでチャイルドビジョン(幼児視界体験眼鏡)をかけます。大人が思うより子どもの視界は狭いです。
妊婦さん役の運転手さんは妊婦ジャケットをつけて妊婦体験をします。

2年間、事務局業務を行なってきて思うこと

業務全体を振り返り、もっとも大変だったのは「子育てタクシードライバー養成講座」開催業務における保育実習のコーディネートです。
コロナ禍で保育実習受入施設において受入人数に制限がかかり、まず抱っこしたり、手をつないだりといったふれあうことが難しくなり、見学だけとなることもあり、期間としても受講後1か月以内に受講していただくこととなっていましたが、なかなかすすまないこともありました。

コロナ禍にいただいた利用者さんからの応援ぬりえ


タクシー会社全体としては、高齢化が顕著に出ており、高齢のため子育てタクシードライバーの認定者の退職も増え、認定ドライバー在籍が0名となり退会となる会社もでてくるようになりました。DXが進んできたとはいえ、規模的に小さい会社さんも多く、事務局がZOOM等のオンライン受講を可能にしても、対応困難であったり、注文書・運行報告など各種報告連絡なども、FAXや電話での対応となる会員もあり、時間がかかることもあります。

しかしながら、全般的には世の中のDXの流れはタクシー業界にも大きく影響しています。子育て家庭のための相乗りアプリの開発や、地方創生DXに関連する問い合わせなどこの2年で10社ほど対応しています。

子育て支援の制度のすきまである、移動支援の切り札となるはずのタクシーというカードに関わる私たちは、子育て世帯からの直接の声を会員各社に届けられる中間支援という立場を大いに活用し、行政にも問いかけていきたいと志は大きいです

温かいメッセージを添えてぬりえコンテストに応募してくれた利用者さん

(一社)全国子育てタクシー協会事務局 畑中・吉崎


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