無常の法則
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
有り続けるものなんてなくて
無であり続けるものもない
春の夜の夢のように
ゆらゆらゆらゆら
生成と消滅を繰り返していく
歴史を湛える建造物も
風前の塵のごとくいつかは散りゆく
巡る季節
巡る星々
全てのものが変化していく
この無常な世界で
変わらないもの、それは
それらを支配する基本法則
世界は法則にしたがって変化していく
法則がランダムを許容し
法則が一義に決定する
なんとまあ見事な調和
不変の法則のもと移りゆくから美しい
観測する刹那をつないで
時間を生み出し
この世界を堪能する
無数の描像が付随して
儚く光る
沙羅双樹の花の色
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