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そうだ京都行ってきた、懐石食べてきた

 先日、京都へ遊びに行ってきました。仕事では何度か訪れたことがあるのですが、プライベートで行ったことがなく、修学旅行もこっちではなかったため、お寺や神社はほとんど未踏の地。

 JR東海の「そうだ  京都、行こう」に乗せられ、みやこの紅葉を楽しみながらお寺や神社をいくつか回ってこよう。ついでに森七菜ちゃんの『舞妓さんちのまかないさん』や、清原果耶ちゃんの『一秒先の彼』の聖地巡礼もしてこよう、というのが今回の旅の目的です。

 結論から言うと、紅葉狩りには早すぎました
 そのくらいちゃんと調べてからスケジュールを組めばいいのに、11月なら紅葉はどこかで見られるだろうという感覚で出かけてしまい、まだ京都市内は色づき始めの二分か三分くらい。夏が暑すぎたせいもあるのでしょう、例年より遅めです。見頃は11月末くらいでは?

 お寺や神社はいくつか巡ってきましたが、歴史に詳しいわけでもなく、目新しい紀行文を書けるとは思えません。そこで食べ物に絞り、日記代わりの備忘録を残しておきます。

 まずはちょっと奮発した、京懐石の料理を。すべての料理を写真に収めているわけではないので、一部です。

 目に鮮やかな先付。鮭の南蛮漬、イクラおろし、平目の龍皮巻き、海老の何とか、大きな栗、アンコウの肝、銀杏の素揚げなど
 料理名は一度聞いただけのうろ覚え。龍皮巻きは、酢で〆た白身魚と生姜を龍皮昆布で巻いた、京都ではおせちなどでおなじみの料理だそうです。

 お造り。向付と呼ぶのかな。鯛、マグロ、甘海老。鯛の弾力性がすごかった。
 この前に、ずわい蟹とゴマ豆腐のお椀があったのですが、撮り忘れました。お椀も手がかかっていて、美味しかった。

 利休麩をはさんで、メインの蕪のすり流し鍋です。
 鰤、白子、紫玉ねぎ、春菊?を、たっぷりの蕪おろし出汁にグツグツと煮て、柚子胡椒でいただく。とても京都らしい料理でした。ブリを煮込むと、ブリの旨味が出汁にうつり、また出汁がおいしくなる。

 葉っぱ多すぎるのでは?と思いつつ、その出汁で食べる青々とした葉っぱ(って言うな)のうまさにも感激。たぶん春菊で合っていると思いますが、私の知っている春菊より緑の色が濃い。
 おつゆがたっぷりなので、これでかなりお腹がふくれます。

 ローストビーフのマリネ、というか酢の物。ちょっと珍しい。
 よくあるマリネとは違うし、ローストビーフそのものが美味しい。スーパーで売っているローストビーフとは段違いです。一緒にすんな。

 鮑の味噌焼き。見栄えはしないけど、これも珍しい。
 味噌は八丁味噌かな。味噌の甘さが鮑と合っているのか、いまひとつわかりませんでしたが、調べると「海女さんがとりたてのアワビに味噌を塗り、焚き火であぶって食べた」ところから始まったらしいです。

 ご飯、香の物(お新香)、味噌汁のあとに、水物。デザートですね。
 柿、洋梨、手前が栗ようかん。お腹ぱんぱんだったので持ち帰りたくなりましたが、別腹に押し込みました。栗ようかんがおいしかった。

 たまの贅沢もいいものです。旅先の食事は一期一会ですからね。そのときに食べておかないと、もう一生、出会えないかも知れない。1年に1回くらいは、また京都に出かけたくなりました。

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 もう一軒、有名なお店で次の日のお昼ごはんを食べたので、それも記録しておきます。

 祇園に本店を構える「米料亭 八代目儀兵衛」さん。
 夜の予約はなかなか取れず、お昼のランチは大行列。京都では有名な和食屋さんです。東京の銀座にもお店があるようですね。米料亭をうたい、売りはおいしいご飯がおかわり自由なこと。

 狙ったわけではありませんが、たまたま今回の宿が近くだったため「ランチは朝10時から記帳を受付け、11時から」と知り、行ってきました。
 すぐ近くに八坂神社や知恩院があるので、10時に記帳を済ませ、近場を散策・観光して戻ってくるとちょうどよい時間です。『舞妓さんちのまかないさん』で、銭湯帰りの森七菜ちゃんが座ってアイスクリームを食べた一本橋も徒歩5分くらいのところにあります。

 ただし、儀兵衛さんは10時に記帳予約をしたら、必ず10時50分に戻り、食事の時刻は11時に決まってしまいます。ホテルの朝食を8時に食べたら、3時間しかない。せっかくの炊きたてご飯がおかわり自由なのに、うっかり朝ご飯を済ませてしまうと、お腹があんまり減らない時間です。

 当初のプランは、朝食を志津屋のカルネひとつで済ませて、お昼に備える予定でした。志津屋のカルネ、知ってますか。こちらも京都では有名なベーカリーらしく、市内に店舗がたくさんあります。
 カルネというのは、ハムと玉ねぎとマーガリンをフランスパンにはさんだドイツ風サンドイッチ。志津屋の看板商品です。これをひとつだけ食べておけば、軽い朝食にちょうどいい……と思っていたのに! 
 店舗で見つけたモンブラン・デニッシュがおいしそうで、マロンの香りに誘われ、ついついこれも買ってしまった。私は栗に目がないのです。

 そんなわけで朝8時にカルネとモンブラン・デニッシュをいただき、八坂神社や知恩院を巡った後の、午前11時の儀兵衛さんです。
 心配した通り、あまりお腹がすいてない中で、三種の焼き魚御膳を選択。サケ、サバに、タラの西京焼き、湯豆腐。ランチメニューの中ではお手頃な価格の定食です。

 大変おいしゅうございました。でも、おかわりはできませんでした。
 いや、正直に書きます。ご飯はおいしかったです。その割に、味噌汁と、お漬物は、力を入れてない印象を受けました。写真にも写っていますが、よくある味噌汁と、ちょびっとのお新香です。

 焼き魚も三種類を楽しめて良かったのですが、普段からおいしい焼き魚をよく食べているので感激するほどではなく、「魚ちっちゃい」が正直な感想でした。
 大評判のお店ですから、こちらが間違っているんだと思います。次に行く機会があれば、今度こそお腹をすかせてうかがいたいです。

*追記/11月17日、見出し画像を追加しました。生成AIによる「京都の懐石料理を食べるゴジラとウルトラマン」です。

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