見出し画像

ビジネスコンテストに参加しよう

1.コンテストのシーズン到来

 今回からは起業に向けての具体的なプロセスについて書いてゆきます。
 先日紹介した、スマホをオフコンにするアイデアを基に、アイデアだけをを基に起業を目指すSさんを相手に話を進めてめゆきます。
 このSさん、私が昨日書いたネガティブ3兄弟の話は読んでいないそうです。Sさん曰く、
「タイトルにネガティブとあったので、読みませんでした。大事なのは常に前向きなチャレンジ精神ですよ!!」
だそうです。
 そういえば今年は「ハチのムサシは死んだのさ」がヒットしてからちょうど50年にあたります。そろそろムサシのような生き方の起業家が出てきて沈滞ムードを吹き飛ばして欲しいと思う今日この頃です。
(「ハチのムサシは死んだのさ」はYouTubeで検索するとたくさん出てきます。この歌を知らない方は一度鑑賞てみてください。お勧めです。)

 話がいきなりそれてしまいました。
 もし、起業のアイデアは持っているけれど、そのほかはゼロかゼロに近い状態からの起業を考えているならば、先ずは自治体やその関連団体が主催するビジネスコンテストに積極的に応募することから初めて見ませんか?
 但し、会社や団体に在職中の方で、ビジネスコンテストに参加したことが所属先に知られた場合に、本人に不利益が生じる可能性のある方にはお勧めしません。
 
 都道府県や大きな市では、地元の起業家を応援することや、地元に優秀な企業を誘致すること等を目的としてビジネスコンテストを開催しています。
そして、夏から秋にかけて応募のプロセスが始まるところが多くあります。
 私は現在は横浜市に住んでいますが、この地域でかつて参加したことのあるビジネス・コンテストが、そろそろ今年の募集を始める頃なので以下にリンクを貼っておきます。

①横浜市の横浜企業経営支援財団(IDEC)が主催する「横浜ビジネスグランプリ」は7月20日の時点では前年度の募集要項が残ったままです。
昨年のスケジュールで説明すると8月23日に応募用紙のダウンロードができるようになり、10月1日からの応募受付があり、翌年(つまり、今年)の2月19日にファイナルを迎えました。

横浜ビジネスグランプリ2022~YOXOアワード~ 募集のお知らせ | 公益法人横浜企業経営支援財団 (idec.or.jp)

②神奈川県が中心となって主催する「かながわビジネスオーディション」は8月1日から8月31日が応募期間となっていて、来年の2月1日が最終審査会になっています。

かながわジネスオーディション2023 (b-audition.jp

➂川崎市の「かわさき起業家オーディション」は年に4回開催されており、直近では10月4日応募締め切りの通算・第133回に応募可能で、最終審査は12月9日になっています。

かわさき起業家オーディション・ビジネスアイデアシーズ市場|ビジネスプランコンテスト (kawasaki-net.ne.jp)

 これらに参加することの意義を考えてみましょう。
 参加して入賞することにより自治体からの様々な支援策を受けることができます。さらに最優秀の賞を受賞すると、例えば横浜ビジネスグランプリの場合には賞金100万円をもらえるというメリットがあります。また、コンテストの聴衆(オーディエンス)の中には投資家の方やメンターの方もいたりして、懇親会などを通じて出会いのチャンスもあります。

 しかし、私が考えるビジネス・コンテストに参加することの最も大切だと思う意義は他のところにあります。
 それは、自分が創ろうとしているビジネスなり会社のことをプレゼンテーション、書類、質疑応答などを通じて他人に伝え、理解してもらう力を養うための最初で最良の修行の場となることです。起業家ならば自分が始めたビジネスを、理解してもらいたい相手にしっかりと伝える能力は、ありとあらゆる場面で必要となって来ます。判りやすい具体例としては資金調達、顧客への売り込み、コンペ形式の仕事の獲得などがあります。

ここから先は

3,486字 / 1画像

¥ 200

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?