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モノづくりの楽しさ

  現在はネットを活用したビジネスが盛んです。noteやYoutubeなど素晴らしいプラットフォームが提供され、誰もが自分のビジネスを始めるチャンスに恵まれています。自分が会社つくりを目指していたのは2007年から2009年にかけてですので、その当時にこのような状況だったらネットやネット上のプラットフォームを積極的に活用して、情報収集はもとより協力者、資金提供者を見つける有力なツールにしていたと思います。
 note上には個人で始めるネットワークビジネスはもちろん、昔ながらの会社を作るノウハウもたくさんあります。起業の心構えから始まり、会社設立登記の手順、資金集めのノウハウ、資本政策の作り方など、欲しい情報が効率よく見つけられます。それぞれの専門家が力を入れて書かれた記事はとても役に立つと思います。
 実際に、自分のnoteを作り上げる作業も、ネットでいろんな先駆者たちの記事や動画を見て勉強しながら進めています。
 
 それでも何か足りないものを感じています。
 会社を作り育てることは、社会の中にあって、起業家である自分、すなわち社長を中心として、人と人とが織りなすドラマを作り上げてゆくものだと思います。誰もが結末が成功物語に終わることを望んで起業します。会社を作り上げてゆく各ステップで社長の能力が常に問われ、各段階をクリアした者が次の段階に進むことができるロールプレイングゲームの世界のように考えています。その各ステップで大きな困難が待ち受けていたり、その次のステップが全く不得意な分野であったりもするから、成功までたどり着ける割合が少ないのではないでしょうか?特に日本は厳しい社会だと思います。
 その中で、ネットビジネスを始めるのと、モノづくりのような会社を作ってビジネスを始めるのを、あえて分けて、比較して考えるならば、ネットビジネスの構築はステップを早く駆け上がるスピード重視、モノづくりの会社を作るのはしっかりと階段を上ってゆく足腰を鍛えながら進むことが重要と思います。

 ここでは、あえてモノづくりや新しいサービスを思いついた起業家が自分の会社を作り上げてゆくうえで通過するであろう様々な問題について、自分の体験を基に、できるだけ順番に考えてゆきたいと思います。

 ここで起業を目指す架空の友人のS氏を紹介しましょう。
 彼はスマホ全盛時代にあって、スマホをオワコンにする新しいデバイスを考案し、そのアイデアを世に出すべく会社の設立を考えているそうです。
 彼曰く、
「最近のスマホは大きくて、重くて、値段も高くて、おまけに失くしたら大変で、こんなに不便なモノはありませんよ。」
なるほど、スマホほど便利なデバイスはないと思っていても、言われてみればその通りのような気もしてきます。
 ネット上では数年前から、スマホの終わりと次に来るデバイスを考える記事が見られるようになってきました。例えばGoogle検索で
”スマホの次にくるもの”
と検索すると次の記事が上位に現れました。

サービシンクの考える「スマートフォンの終焉と次のデジタル体験」の未来予測 | 代表ブログ | 東京のWeb制作会社・ホームページ制作会社|株式会社サービシンク|Servithink Co.,Ltd.

 上記の記事では、スマホの次に来るものとしてスマートグラスを推奨しています。その一方でSさんは、この記事では落選したスマートウォチが最も有望だと考えているようです。
 電子機器の中心となすLSIの高集積化と省電力化が極限まで進んだ今、ディスプレイ以外の機能を腕時計に詰め込めば、ソーラーパネルと自動巻きの機械の組み合わせで必要な電力は賄えるそうです。ディスプレイは安くなってきた有機ELパネルを使って往復ハガキくらいの形状のものを作り、壊れたりなくしたりすれば新しいものをコンビニで買えばよいとのこと。なんでも、数百円で買えるようになるのも夢ではないそうです。
 なるほど、最先端の電子デバイスに精通しているSさんならではの斬新なアイデアだと感心します。彼はスマートウォッチの優位性を、技術を中心に一生懸命話してくれます。
 でも、その根っこには彼が子供の時に見たテレビの影響を強く受けているのではないかと思います。

「・・・・・・・・・・・・・・」

 話は少しそれましたが、スマホの次のデバイスを開発するというのは現実的な話だと思います。実際に多くの企業が取り組んでいるのではないでしょうか。
 スマホが本格的に普及しだしたのは2008年のiPhoneの発売がきっかけだと言われています。それから14年も経過し、そろそろ次の主役が現れても不思議ではない頃です。
 iPhoneの発表のプレゼンの冒頭でスティーブ・ジョブスは、数年に一度は世の中を劇的に変えてしまう製品が現れるが、アップルがその製品を世に出すことができるのが嬉しいと述べています。また、スマホ自体はそれより以前に他社製品があったことと、それまでのスマホの使いにくいところを改善することでとても使いやすいデバイスができたことを語り、その技術はこれまでにアップル社が生み出してきた他の製品からの発展流用であることを述べています。


 こうしてみると、最先端の電子デバイスに精通しており、人的ネットワークもそれなりに持っているSさんがスマホをオワコンにするツールを世に出すために会社を設立するというのも、全くの無謀な話とは言えないような気がしてきました。
 でも、彼は事業を興すための資金など全く持っていないそうです。
 ましてや、私に支払うコンサル料など1円も持っていないということです。
 そこで、Sさんが言うには、私がSさんにあげるアドバイスを、私のnoteで販売し、売り上げが出たら私が全額をもらって良いということになりました。
 
 Sさん、ありがとう・・・・・ン? なんかおかしくない??

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