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"LabTech"の何が面白いのかについてまずはイメージしてみる

POL でBX(Brand eXperience)室の室長をしているびんです。
BXでやろうとしていることについてはこちらをご参考に。

「LabTech」
というワードを聞いたことがある人はきっとかなり少ないと思います。
google検索すると、他社さんのサイトが出てきますし、Laboratory × Technology の造語のため一般的な用語ではありません。

POLはLabTech領域でイノベーションをより多く生み出していく社会を作ることをミッションに掲げている会社です。しかし、LabTechって分かるようで分からないこともあると思います。そこで(多分)何回かに渡ってLabTechについて紐解いていきたいと思います。私は、短いながらも薬学の研究をしていた経験(修士卒ですが)もあるので、その経験も交えながらできるだけ分かりやすくお伝えしたいと思います。今回はイメージとか大きな話をつらつらと書いていきたいと思います。

研究はあらゆるイノベーションの源泉である

まず、大きな話から。
この記事を読んでいるこの瞬間、周りを見渡して見える道具や建物、日常的に目にするもの、触れるもの、食べるもの、五感で感じるあらゆるものの多くが、発明の元を辿ると研究が絡んでいます。大学での研究もあれば、企業や研究機関で行われているものもあるでしょう。
インターネット、LED、C言語、、、あげたらキリがないですが、世の中を便利にしてきたこと、今後世の中を便利にしていくもの、あらゆるイノベーションの始まりが研究から生まれているのです。
何かを発明することや生み出すことそのもの全てが大なり小なりの「研究」と呼ぶならば、イノベーションの全ては研究から生まれていると言ってもいいかもしれません。

弊社会社説明資料より抜粋


"研究"のイメージはーー暗い?難しそう?でもなんか凄そう?

研究に関わったことのない人からすると、研究という言葉から連想されるのはきっとこんなものが多いでしょう。そしてほとんど当たっていると思います。
ひらたく言うと「なんかよく分からない」ふわふわしたイメージかもしれません。僅かながらでも研究に関わった私でさえも、研究のほんの一部にしか触れていませんし、どこに何の課題があるのかはなかなか把握しにくい領域かと思っています。
他方で、日本人がノーベル賞を取れば多くの人が「すごい!!」となるし、発明や発見が報道されると眩いばかりのスポットライトが当たります。そして、前述したように、研究は世界の未来をよりよくするイノンベーションの源泉でもあるのです。なんかよくわからないことも多いけど、すごいことにつながっているのが研究という分野です。

弊社会社説明利用より抜粋。分かりやすい課題を列挙したが、ここにも記載されないような見えない課題も多く存在していると思われる。

研究領域では孤独さは最大の敵?

ちょっと話はそれますが、私が修士学生の時の話です。私は薬学ビジネスと言う比較的ニッチな研究を行なっていました。当時国内では先行研究もあまり多くなかったので、医薬品のデータベースを購入して解析したり、海外の論文内容をまとめて国内との違いなどを分析していました。
とある学会に足を運んだ時の話です。私の研究テーマと近い内容のポスター発表を聞いたのですが、データが非常に古く今後の展望で記載されていたことはとっくに分かりきっている内容だったのです。とある研究機関に在籍していたそのポスター発表をしていた研究者の方に話を聞くと「なかなか、研究の取っ掛かりがなくて困っている。」と言うので、私のその時点での研究成果の概要を話したところ「そんなデータベースや論文があるのですね!」と驚いていました。(詳細は割愛しています。)
私もそうだったのですが、ここで話した研究者の方も孤独で困っていたのだろうなと感じました。私はたまたまよき論文やデータベースに出会えて、スイスイと研究を進められたのでラッキーでしたが、このように孤独な環境などで研究が行き詰まる研究者の方は結構多いと聞きます。最大の敵かもしれません。
POLに入社してから、さまざまな研究者の方と話す機会があり、その方々からの話や自身の経験から、研究領域におけるあらゆる出会い(人、企業、研究テーマ、論文などなど)が最適化されていないのかなと私は感じています。

人類の集合知とも言える研究をより加速させてイノベーションを生み出す仕組みを作るのがLabTech

研究と言う領域は実に色々なところがクローズドだったり、タコツボ化しています。そういう性質のものと言われればそれはそれで正しくもあるのですが、イノベーションの源泉でもある研究ですからね。研究者の脳の中がおそらく人類の知識の最先端のはずなんですよね。シンプルにカッコいいなと
思いますし大尊敬します。研究という領域が今以上に評価されて、子供たちの憧れとなって、今よりもさらに人類の未来をよりよくできたらとっても意義のあることだと感じているのです。
特許の問題などもあるので、何でもかんでもオープンにしたら良いとは思いませんが、「なんかよく分からない」とか孤独な環境なままでいると、正しい魅力や情報が人類同士で共有されぬまま無駄な努力や機会損失に繋がったりもします。

この、「なんかよく分からない」という人々の感覚や研究領域に潜む課題と、研究成果としての価値や偉業の間を繋いで、イノベーションをよりスムーズに生み出していくことがLabTechの役割なのだと個人的には思っています。

もっとLabTechのことを詳しく知りたいという方はこちらの記事もおすすめです!

LabTechについてはまだまだ正解もないし、鮮やかな道標がない状態です。
だからこそ、難しさもあり楽しさもあり、試行錯誤しながら前に進めているのだと思います。

POLでは、一緒にこのLabTechについて取り組みたい方を募集中です!