【神奈川のこと64】昭和64年の青春(相模原市/東海大相模高校)
64回目なので、これを書く。
今年、我が母校、東海大相模高校24期生のホームカミングデーを開催。場所は、学生時代にはまだ無かった同校の「大ホール」。
例年は、大ホールで式典を終えたら食堂での懇親会、そして場所を町田や相模大野のホテルに移しての宴会という流れとなる。
しかしながら、今回は、コロナ下で「式典のみ」の開催とした。
このホームカミングデーは、我が母校の伝統行事で、卒業生がたった一回、50歳になる年に集結し、自主的に企画・運営を行う学校公認の同窓会である。
本来、私たち24期生は、2020年に開催すべく準備を進めていたが、断念。実行委員会では、様々な話し合いを経て、2021年に「式典のみ」を開催する結論を出した。
迎えた当日。平成元年(1989年)3月に卒業後、32年ぶりの再会は、十分な感染防止策を講じて、1時間半の内に終了。
一言で言えば、素晴らしい会となった。
式典のテーマは、「母校への愛と尊敬をかみしめて、あの日に還る」とした。
司会をやった。
同じ陸上部だったナミと一緒に。
ナミとは学生時代からのソウルメイトと言っていい。ただ、ずっと何かをやり残していたと、心の片隅で思っていた。それが、思いも寄らぬ形で実現した。司会をやることになった瞬間から、パートナーはナミしかいないと考えていた。
それにしても、不思議な幸せを感じる体験であった。
実行委員会の仲間は、今でもしょっちゅう会っている輩もいれば、卒業以来会っていない輩もいる。あまつさえ高校時代には一言も話したことがないような輩も。
それが母校への愛の下に集まり、想像を超える団結力を見せた。
友情が、32年という時を縫って、ここまでの温もりを運んでくれるとは。
先日、写真屋さんに注文していた当日の集合写真が届いた。
その写真の下には、
「第24回ホームカミングデー 東海大学付属相模高等学校(昭和64年3月卒業)」
と記されていた。
昭和64年3月卒業か。
それでいいじゃないか。
そう、俺たちは激動の昭和最後の年に、18歳という青春時代を過ごしたのだ。
ふと、その44年前の18歳は、戦争の真っただ中にいたのだなと考えた。
「絆」きっと逢える ずっと繋がる なかま達
制服が紡いだ友情と青春。
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