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深夜の湾岸サイクリングの不思議な魅力

最近、都心に引っ越した。

僕は社会人になって足立区と江戸川区にかなり長い間住んできた。しかも最寄駅からかなり遠い場所に。若いころは家賃の安さ重視だったし、それで全然問題なかったのだが、加齢とともに、毎日仕事で都心に出るのがだんだんきつくなってきた。

僕は会計の仕事をやっていて、お客さん先に割と長くいることが多かった。そしてある時期からベンチャー企業の担当をすることが多くなった。

ベンチャー企業は白金とか渋谷とか代官山とかあの辺に多い。そのあたりは江戸川区から非常に行きづらい場所だ。

それでついに、都心(中央区某所)に引っ越すことにした。家賃は江戸川区の激安物件のぴったり倍だ!

今のところ、引っ越してよかったと思っている。今は独立していろいろなところに行く必要があるのだけど、家から徒歩圏内に5つの路線があり、電車の便がいいのは本当に助かっている。

デメリットは家賃のほかに、たまに「息苦しさ」を感じる点だ。僕は田舎育ちで家のまわりに水田があるような場所で育ってきたので、基本広々としたところが好きだ。

江戸川区はごちゃごちゃしているが、あまり高い建物はなく、近くには荒川もあり、なんとか耐えられた。しかし中央区は基本オフィス街ということもあり、家を一歩出るとオフィスビルが林立している。毎日ここで生活しているとたまに本当に息苦しくなるので、1か月に一度はかならず田園地帯に逃避行するようにしている。

それはそれとして、都心のメリットは、いろいろなところに気軽にサイクリングができるということだろう。

地図を見ると、10キロ圏内(サイクリングで10キロは散歩のようなものだ)に有明、豊洲、お台場といった湾岸エリアが含まれる。

この湾岸エリア、田舎者の僕にある種の憧れに近い感情を引き起こす。

昔はテレビドラマとかで出てくるこのあたりの風景をみて(好きだったキムタクのラブジェネレーションでお台場がよく出てきたのもあるw)、将来湾岸エリアに住みたいなどと妄想したものだ。結局住む予定は無くなったけど。

足立区や江戸川区時代は湾岸エリアに行くのは一苦労だったけど、いまならチャリで行ける、と思い、はじめて自転車で行ってみた。それも深夜にひとりで。

ルートはこんな感じ。

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日本橋付近から、佃へ

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晴海大橋から見える夜景

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有明付近

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フジテレビ


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うん、ふつうにいい景色だね。

深夜1時~3時くらいのサイクリングだったが、意外と深夜サイクリストは多かった。さすがに男性ばかりだったけど、なんだか深夜にすれ違うと声をかけたくなる。かけませんでしたがw

ひさしぶりにお台場に来て思った。

あれ、なんか普通じゃね?

90年代後半は未来都市に見えたお台場も、最近行った上海とかシンガポールのウォーターフロントに比べると、いまいち感が漂う。

日本の街は、建物のでかさとかははっきり言って外国に勝ち目はない。地震もあるからド派手なものは作れない。それよりもなんというか、建物の中身にこだわり、人にやさしい気の利いた綺麗な街でいてほしい。外国にはでかくてド派手な建物は多いが、そのへんはまだない点だと思う。

見た目はものすごく古い木造家屋なのに、中はAIを駆使した超ハイテク店舗だとか、そういった方向に行ってほしい。こち亀ネタっぽいけどw

景色は帰りの勝鬨橋から見える夜景が一番良かった。この橋は深夜は気を付けてほしいが、かなり長く夜景もきれいでサイクリングにぴったりだ。

勝鬨橋。左側に東京タワー

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深夜の湾岸サイクリングは、車両も少なく快適で、大都会なのに人の気配がほぼなく、なんとも神秘的な気分にさせられる。もちろん夜景は最高だ。

動画でもまとめたのでぜひ!