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「締切前」に「締切」を設定する|『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか?』

今回は、中島聡さんの『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』から、実践するポイントを紹介します。

中島さんは米マイクロソフト本社でWindows95の開発に携わり、「ドラッグ&ドロップ」や「右クリック」の概念を現在の形にした伝説のプログラマー。

29歳の時にマイクロソフトの日本法人から本社勤務になった中島さんは、自分より遥かに腕によい現地のプログラマーたちが、朝早くからバリバリ仕事をこなし、夕方には颯爽と帰路につくというワークスタイルを徹底している姿を見て、脅威を感じたと言います。

天から与えられている時間が皆平等で、人の能力がいきなり向上することはない以上、時間の使い方を徹底的に突き詰めなければ、彼らに太刀打ちすることはできないと考えたからです。

こうした経験を基に米マイクロソフト社で身につけた「超速時間術」を紹介しているのが本書です。

本書は「美女読書」ですでに紹介していますが、これまで読んだ時間管理術の本の中でも非常に実用性に優れ、仕事に対する向き合い方を変えてくれる1冊だったので、「実践読書」でも取り上げたいと思います。

私が実践するのは、「締め切りの前」に締め切りを設定するです。

「締め切りの前」に締め切りを設定する

仕事が期日までに終わらない人は、「締め切り当日がゴールだと思っている」ことが原因です。

たとえば10時にハチ公前集合の約束をしている場合、大抵の人は10時前に到着する電車に乗ることをミッションにしてしまいます。

しかしこれでは、電車の遅延などの「誤差」によって簡単に遅刻していまいます。たった5分の遅刻だとしても、「10時にハチ公前にいる」という任務は達成できていません。

プライベートの友達ならまだしも、仕事での遅刻は信頼関係の喪失につながります。なによりこうした「ラストスパート志向」が染み付いている人は、待ち合わせに限らず、あらゆる仕事で似たような「遅刻」をしてしまうでしょう。

中島さんはこれを避けるために、「締め切りの前に締め切りがある」と、自分の中で「任務を再定義」することを勧めています。

つまり「10時にハチ公前にいること」ではなく、「9時半にスターバックスにいること」を任務として再定義するということです。

締め切りに間に合わせようと考えていても、締め切りには間に合いませんが、締め切り前に締め切りがあると考えると間に合います。

私自身、仕事でもプライベートでも、待ち合わせに5分〜10分遅れてしまうことがあります。それは待ち合わせ時間の「10分前もしくはちょうど」くらいに現地に着こうとしていることが原因です。電車の遅延や乗り間違いが起きた場合、ほぼ確実に遅刻してしまいます。

これらは、すべて「締め切り前に締め切りを設定する」ことで解決できます。

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