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フリーランスライターが仕事効率を高める時間管理術!

 メインサイトでも紹介した『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』が、数ある仕事術の本の中でもとにかく実用的で、私のようなフリーランスライターにとってのすごく役に立つ内容だったので改めて紹介します。

 多くの人は納期まで時間がある仕事に対して「最初はのんびりしていても、最後に頑張ればなんとかなる」という「ラストスパート志向」に陥りがちです。とくにフリーランスは勤務時間や働き方を自分で決めることができ、会社員に比べて時間の使い方の自由度が高い分、意志が弱くて自己管理ができない人は、先延ばし先延ばしになってしまいがちです。(私です)

 たとえば「朝起きれなかったら夜更かししてすればいいや」とか、「集中できなくて進まないから夜やって取り戻せばいいや」のように、「ラストスパート志向」が習慣になってしまうと、生活や仕事のリズムが安定せず、いつも精神的に余裕の持てない、追われている状況で仕事に取り組むハメになります。

 仕事の納期を絶対に守り、安定して良質なアウトプットをしていくためにはどうすればいいのか。そのためには「いかに先取りして仕事を終わらせる意識をもてるか」が重要です。

最初の2割の時間で
8割の時間を終わらせる!

 本書の要点は、「最初の2割の時間で8割の仕事を終わらせる」というもの。これを「ロケットスタート時間術」と呼んでいます。

 仕事というのは手を付けてみないと、どれくらい時間がかかるものなのか正確に見積もりできません。たとえば締め切りまで10日間あるからといって、最初の3〜5日は放置して6〜7日目(ひどいときは8〜9日目)に取り掛かるようだと、手をつけてから意外と時間がかかかることが分かって焦ったり、ギリギリになって納期に遅らせてもらうことになり信用を失ったりといったことになりがちです。

 また、提出期限がギリギリになるほど、(時間をかけた分)先方からは高いクオリティのものを期待されているような気がして、提出するのが怖くなっていきます。すると延々と100点を目指してブラッシュアップを繰り返してしまい、精神的に苦しく、生産性の悪い時間の使い方をすることになってしまいます。(私です)

 本書では、「締め切りの前に締め切りがある」と考えて、とにかく最初の2割の時間で8割を終わらせるつもりで手をつけることの重要性を説いています。

 そうすれば本当に10日間で終わらせられるかどうか、正確な見積もりができます。終わりそうなら、そのまま8日間を使って残りの2割を完璧に仕上げていき、無理だと思ったら上司やクライアントに相談します。2割の時間しか使っていなければ、納期まで余裕がある分、リソースの調整もしやすいので大きな問題にならずに済みます。

 このやり方であれば、常に精神的に余裕を持ちながら、確実に締め切りに間に合う仕事ができるので、安定してクオリティの高いアウトプットができるようになります。

 締め切りギリギリになってから慌てて取り掛かり、(クライアントや上司の評価を気にしながら)一気に100点の完成度の仕事を目指すよりも、最初の2割の時間で8割がた終わらせてしまい、余裕を持って100点に近づけていく方が、最終的なアウトプットが優れたものになることは想像に難くないでしょう。

 これはフリーランスで働いている人には、とても相性がよい仕事のやり方だと感じます。というのも、どんなに気分が乗らないときでも「最初の2割」くらいなら全力で頑張ろうと思えるし、2割の時間でちゃんと8割の仕事が終えられたら、残りは気持ちに余裕をもって取り組めるからです。

 私自身、本書のやり方を採用してから仕事の効率が格段に高まっただけでなく、モチベーションも維持しやすくなりました。

フリーランスライターの時間管理術

 たとえば1本1時間で記事を書く場合、最初の20分で、序論、本論、結論と言った大まかな骨組みを書き切ってしまい、その後の40分で、全体の流れを確認しつつ、追加すべき情報の精査といった「詰め」をする時間配分をします。

 あるいは1日に4本書くのであれば、午前中の2時間程度(1日8時間労働のうちの2割)で4本分の構成を終わらせてしまい、午後の時間を使ってそれぞれを完成させていくような仕事の進め方をします。

 4本の8割分を3.2本と考えて、「2割の時間で3本丸々と4本目にちょっと手を付ける」と分割するよりも、4本それぞれを8割がた終わらせて、残りの時間で完成させていくという配分の方が、心理的にも取り組みやすく、スピーディに仕事を進めることができます。

 こうしたペース配分に慣れてくると、「一日の仕事の大半を午前中に終わらせてしまおう」「ちゃんと終わらせられれば夕方〜夜にかけて自由に使える時間が増える」「だから早起きして前倒しで終わらせよう」という意欲が湧いてきて、仕事のリズムをどんどん前倒しにしていけるようになります。

 生活リズムが崩れがちなフリーランスライターの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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>『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』

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