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「ネットでウケるネタ」を書く|『みんなのユニバーサル文章術』

「実践読書」23冊目は、安田峰俊さんの『みんなのユニバーサル文章術』です。

「ユニバーサル文章術」とは「誰にでも簡単に意味が理解できる、読みやすい日本語を書くスキル」をいいます。「Google翻訳」が訳せるような、意味が明確な文章を書くスキルです。

スマホやSNSの浸透により、大勢の人が、多くの文字数を日常的に書くようになりました。誰もが情報発信を行っている時代だからこそ、わかりやすい文章を書ける人 情報発信が巧みな人が生き残ります。

巷には多くの「文章術」の本がありますが、プロの記者やライター、ブロガーになりたい人向けのものが多い。普通の人たちはライターとして身を立てたり、マスコミで働きたかったりするわけではない。

本書では、プロの記者やライターになりたい人向けではなく、業務上のメールやレポートで「伝わる」文章を書きたい、SNSで「バズる」文を書きたいといった需要のほうがずっと大きいはず。

つまり、「令和の日本に生きる一般人が、身につけて必ず得をする文章術」について書かれた一冊です。

たとえば、

  • 最強のビジネスメールを書く方法

  • 絶対に「失敗」しないツイッター文章術

  • 伝わるLINE、モテるマッチングアプリの表現戦略

など、実用的ですぐに使える文章のコツが紹介されています。

私が特に実践したいと思ったのは、

  • 自在に数百万PVを叩き出してウェブ記事を「激バズ」させるコツ

です。

ウェブ記事を「激バズ」させるコツとは?

著者は「文春オンライン」や「現代ビジネス」「デイリー新潮」といった大手のウェブニュースメディアで記事を書いており、

  • 10万PVは「ほぼ狙って書ける」

  • 最高記録は累計1000万PV超えが2本

  • 「仮にまじめにブログ運営に注力してコンスタントに記事を書いた場合、月間100万PVくらいのブログなら、わりと簡単に作れる」

というバケモノ級のルポライターです。

多くの読者を抱える大手メディアとはいえ、ウェブ記事で1000万PVを超える世界があるなんて知りませんでした...レベルが違いすぎる。

どうすればそんなに「読まれる」記事を書くことができるのか、そのノウハウが第7章に書かれています。

端的にいうと、「ネットでウケる要素」を「複合させる」ことがバズるウェブ記事を書くコツです。

「ネットでウケるネタ」とは?

本書では「確実に高いPV」を稼げる「ネットでウケるネタ」として、中川淳一郎さんの著書『ウェブはバカと暇人のもの』を引用しながら、以下の9項目を挙げています。

  1. 話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの

  2. 身近であるもの(含む、B級感があるもの)

  3. 非常に意見が鋭いもの

  4. テレビで紹介されたものや人気があるもの

  5. モラルを問うもの

  6. 芸能人関係のもの

  7. エロ

  8. 美人

  9. 時事性があるもの

これに対して、著者はさらに以下の5つを加えています。

  1. 自分よりダメなもの、現状を肯定してくれるもの

  2. 実用的なすぐに役立つ知識や多くの人が求められる情報を伝えているもの

  3. むずかしいことを客観的にわかりやすく説明したもの

  4. 足を使って手間暇をかけたもの

  5. SNSでネタにしやすい言葉(パワーワード)が含まれているもの

バズらせるコツとは、これらの「ウケる要素」を複合させること。4〜5項目ほど組み合わさった話題はバズりやすいと言います。

たとえば著者が執筆した以下の記事は、②身近・B級感、⑨時事性、⑪役立つ知識、⑬手間をかけた調査 の掛け合わせで、公開後1週間で248万PVを記録したそうです。

また以下の記事は、①話題にしたい部分、②身近・B級感、⑧美人、⑬手間をかけた調査、⑭パワーワード の掛け合わせで、公開後1週間で263万PV。

以下の記事は、②身近・B級感、④テレビで紹介、⑦エロ、⑨時事性、⑩貧困・ダメ人間 の掛け合わせで、なんと累計1114万PV…!!

さらに以下の記事は、①話題にしたい部分、②身近・B級感、④テレビで紹介、⑦エロ、⑨時事性、⑩貧困・ダメ人間、⑬手間をかけた調査、⑭パワーワード の掛け合わせで、サイト上だけで1000万PVを大きく上回り、外部のニュースサイトに転載された記事を含めると、合計2000万PVに迫る驚異的なヒットとなったそうです。

2000万PVって、ウェブ記事で出せるんだ…

これらの記事を見ていただくとわかるように、「B級感」のある「身近な話」のほうた圧倒的によく読まれることがわかります。

とはいえPVを稼ぐことだけに囚われて、ブランドイメージを毀損させてしまうのも問題です。ライターにせよブロガーにせよ、メディア運営者にせよ、単にバズることだけを追求して、人間性を疑われるような記事ばかり書いていては、カタギの場で評価されることはありません。

文章を発信することで自分の値打ちを高め、仕事を依頼されて経済的に潤ったり、社会的に認められたりすることを目指すのであれば、ブランドイメージを守る情報発信を心がける必要があります。

実践ポイント

「美女読書」ではこれまで、主に以下のネタについて書いてきました。

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